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注文住宅の間取りの決め方ガイド。流れやポイント、注意点、人気プランを紹介!

注文住宅を建てると決めたら、間取りの決め方に悩みますよね。「広いリビングが欲しい」「収納をたくさん作りたい」など、理想が膨らむものです。

しかし、希望だけを詰め込んでしまうと、実際に住んだときに「なんだか使いにくい」と後悔してしまうことも。

満足のいく間取りにするには、いくつかのポイントや注意点を押さえることが大切です。この記事では、快適な住まいを実現するために考えるべきポイントを詳しく解説します。ぜひご参考にしてください。

注文住宅の間取りを決める前に考えるべきポイント

注文住宅の間取りを決める前に、まず何を考えるべきなのでしょうか。

ポイント1:現在のライフスタイルを知る

間取りを決める前に、まずは「今の生活スタイル」を知ることがポイントです。理想や憧れだけで間取りを決めると、実際に住んだときに「使いにくい」と感じる可能性があります。

一番大事なのは「自分たちがどんな暮らしをしているか」を理解すること。

現在のライフスタイルを把握するにはまず、1日の行動を時間ごとに書き出してみましょう。朝起きてから寝るまでの流れを整理すると、必要なスペースや使いやすい動線がはっきりします。

ポイント2:ライフスタイルの改善点を話し合う

家を建てる前に、「今の生活で不満に思っていること」と「うまくできていること」を家族で話し合いましょう。これらを明確にすると、本当に必要な間取りが見えてくるからです。

例えば「玄関が狭くて靴が散らかる」「キッチンが使いにくい」といった不満がある場合、それを解決する間取りを考える必要があります。

一方で、「リビングは広くて家族が集まりやすい」など、今の家で気に入っている部分は、新しい間取りにも活かすと良いでしょう。

希望を洗い出したら、家族で「優先順位」をつけることも重要です。全ての希望を叶えるのは難しいので、「絶対に必要」「できれば欲しい」「なくても困らない」といった形で分類をすると、間取りの方向性が決まりやすくなります。

ポイント3:建築予定地の特徴を知る

間取りを決めるときは、建築予定地の特徴をよく知ることが大切です。土地の条件によって、建てられる家の形や快適さが大きく変わるからです。

例えば、南向きの土地は日当たりが良いとされていますが、道路に面していると人や車の往来が気になり、カーテンを開けにくい場合もあります。また、隣の建物の高さや位置によっては、冬に日が入りにくいこともあります。

このように、土地にはそれぞれ長所と短所があります。その特徴をしっかり把握し、生活しやすい間取りを考えることが重要です。

注文住宅の間取りを決める際の注意点

注文住宅の間取りを決める際、何に注意したら良いのでしょうか。以下で、主な注意点を紹介します。

注意点1:収納スペース

収納スペースは、間取りを決める際に慎重に考える必要があります。収納が使いにくいと、生活のストレスが増えてしまうからです。

収納が少なすぎると物があふれてしまい、逆に収納を増やしすぎると生活スペースが狭くなってしまいます。また、収納場所が遠いと、物を片付けるのが面倒になってしまうこともあります。

特に、収納の広さや場所などが限られる場合は、収納アイデアを取り入れた間取りを決めることが重要です。

例えば、階段下収納のデッドスペースを活用した収納アイデアがあります。また、玄関や廊下、トイレの壁の厚みを利用した壁厚収納を設置して、収納を確保することも可能です。

注意点2:生活動線

生活動線を考えずに間取りを決めると、日常生活が不便になります。動線が悪いと家事の負担が増えたり、生活の快適さが損なわれたりするからです。

例えば、水回りを家のあちこちに配置すると、移動が増えて家事が大変になります。

間取りを決める際は、生活動線が快適になるかどうかを意識することが大切です。

注意点3:コンセントの配置

コンセントの配置を適当に決めると、生活の不便さが増します。必要な場所にコンセントがないと、延長コードやたこ足配線が増え、見た目が悪くなるだけでなく、安全面でも問題が出るからです。

掃除機をかける際、コンセントの位置が悪いと、コードが届かずにストレスを感じることがあります。また、家電の数に対してコンセントが足りないと、同時に使えず不便になります。

間取りを考える際は、各部屋の用途や家電の配置を考慮し、図面にコンセントの位置を落とし込むことが大切です。

注意点4:窓の位置

窓の位置は、快適な住まいをつくる上で重要なポイントです。窓の配置によって風通しや採光、プライバシーの確保が大きく変わるからです。

隣家の壁が近い場所や景観が良くない方向には、小さめの窓にすることで、無駄な開口を減らしプライバシーを守れます。

注意点5:冷暖房効率

冷暖房効率が悪いと、エアコンの効果が低下し、光熱費が無駄にかかります。

広すぎる空間や天井が高すぎると、冷暖房が効きにくくなります。また、ドアや窓の配置が適切でないと、冷気や暖気が逃げやすくなり、部屋の温度が安定しません。

特に、大きな窓が多すぎると、夏は日差しが強く、冬は冷気が入りやすいため注意が必要です。

注意点6:部屋の広さや数

部屋の広さや数にも注意が必要です。

例えば「広いリビングが欲しい」と思って玄関を狭くしすぎると、家に入ったときに圧迫感を感じたりすることがあります。

また、部屋数を増やしすぎると、一つひとつの部屋が狭くなり、結果的に使い勝手が悪くなってしまうことも。

家族の生活スタイルに合った部屋のレイアウトを考えると良いでしょう。

注意点7:振動・騒音

音や振動の対策を考えずに間取りを決めることは、住んでから後悔する要因の一つです。

例えば、通行量の多い道路に寝室を配置すると、車の騒音や振動で熟睡できなくなる可能性があります。

音の問題は、実際に住んでみて初めて気づくことが多いため、事前に足を運んでみるなど、しっかりと対策を考えることが重要です。

注文住宅の間取りの決め方

以下では、注文住宅の間取りを決める際の流れを解説します。まずはこの流れに従って、おおまかに計画を立ててみましょう。

ステップ1:生活の中心となる部屋をピックアップする

必要な部屋を整理しないまま間取りを考えると、後から足りない部屋に気づくことがあります。

玄関や階段、寝室、子供部屋、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)など、生活の中心となる空間を、まずはリストアップしましょう。また、お風呂や脱衣所、洗面室といった水回りも忘れてはいけません。

この段階では、部屋の配置を考える必要はありません。「絶対に必要な部屋」を文字で書き出し、全体のイメージをつかむことが重要です。

ステップ2:最低限必要な大きさで間取りを考える

間取りを考える際は、希望の広さではなく「最低限必要な大きさ」を基準にすることが大切です。理想の広さだけを考えてしまうと、敷地や予算の制約を超えてしまい、現実的なプランを立てにくくなるからです。

例えば「LDKはこのくらいほしい」と思っていても、実際には少ないスペースで十分機能することがあります。

同様に、玄関や寝室の広さも、今の家の大きさを測りながら「最低限どのくらい必要か」を調べ、適切なサイズを決めることが重要です。

可能なら、方眼紙などに敷地の大きさを書き出し、各部屋の配置を簡単に描いてみると、実際の広さをイメージしやすくなります。

ステップ3:階段以外のものを大まかに配置する

間取りを決める際は、まず主要な部屋を大まかに配置することが大切です。部屋の配置を決める順番を間違えると、日当たりや動線の悪い家になってしまうからです。

例えば、リビングを最も大切にしたい場合でも、必ずしも日当たりの良い場所に配置する必要はありません。北側リビングなら、直射日光を避けながらも安定した自然光を確保でき、暑さやまぶしさを軽減できる利点があります。

一方で、寝室の日当たりを重視するなら、2階の南東側に持ってくるのが理想的でしょう。こうした「一番重要な部屋をベストな場所に配置する」という考え方が、快適な家づくりの基本となります。

この段階では、クローゼットや書斎のような細かな部屋は一旦無視し、リビング・寝室・子供部屋などの主要な部屋を優先的に配置しましょう。

その後、日当たりをあまり気にしない部屋を空いたスペースに配置するとスムーズに間取りが決まります。

ステップ4:2階建て以上の場合は階段を配置する

階段の位置が変わると、間取りや動線、外観デザインに大きな影響を与えます。

2階建てで家づくりを進める場合はまず、玄関階段にするか、リビング階段にするかを選びましょう。実際に配置する際は、動線を意識して最適な位置を決めることが重要なポイントです。

配置する際には、LDKのスペースを圧迫しすぎないように調整しながら、玄関からスムーズに上がれる位置を選びましょう。階段の動線を意識すると、より快適な住まいが実現できます。

ステップ5:動線を意識してそれ以外の部屋を配置する

階段を配置した後は、全体のバランスを考えながら、細かい部屋や収納を決めていくことが重要です。

例えば、北側や家の中央付近には、使いにくい空間ができることが多いですが、そこにトイレやクローゼット、書斎などを意図的に配置することでと、効率よく間取りをまとめられます。

また、このタイミングでキッチンの幅や収納スペースなどの詳細を調整していくと、後戻りが少なく、スムーズに間取りを完成できます。

人気プラン(間取り)と特徴

以下では注文住宅の人気プランについて、間取りの観点から特徴を紹介します。

オープンなLDK

オープンなLDKは、家族のつながりを大切にしたい家族世帯に人気です。仕切りがないことで部屋全体を見渡せ、自然にコミュニケーションが生まれるからです。

料理をしながら子供が遊んでいる様子を見守れたり、家族同士で会話がしやすかったりする点が魅力です。

また、壁や扉が少ないため、掃除がしやすく、開放感のある広々とした空間を作れます。

キッチン・洗面室・浴室が直結

キッチン・洗面室・浴室が直結している間取りは、家事の負担を減らし、効率的に動ける点で人気があります。料理・洗濯・入浴の動線が短くなることで、複数の家事を同時進行しやすくなるからです。ただし、すべての家庭にとって最適とは限りません。

例えば、複数の家事を並行して行うことが多い家庭にとっては、料理をしながら洗濯機を回し、合間に子供をお風呂に入れるといった流れがスムーズにできます。

一方で、炊事と洗濯を並行せず、落ち着いて行いたい家庭にとっては、水回りを一箇所にまとめることで、他の要望とのバランスが崩れるケースもあるため、慎重な検討が必要です。

水回りの配置は家事動線を考慮しつつも、住む人のライフスタイルに合わせて最適な形を選ぶことが重要です。

間取り事例

ここからはステーツが建てた、注文住宅の間取り事例を紹介します。

事例01:家事も移動もスムーズ!回遊動線のある間取り

面積:31.21坪
家族構成:夫婦+子供2人

こちらは、回遊動線のある間取り事例です。

1階にファミリークロークを設置したことで、帰宅後すぐにコートやバッグを収納できる空間となっています。リビングや寝室に、余計な荷物を持ち込まずに済む点もポイントです。

家のどこからでもクロークを経由できる動線を作ることで、朝の身支度や家事の負担も軽減されます。

家族の動きをスムーズにし、ストレスのない暮らしを実現した住まいです。

事例02:一直線の水回り&1階寝室の効率的な間取り

面積:29.95坪
家族構成:夫婦+子供2人

こちらは、一直線に配置された水回りのある間取りを採用した事例です。

洗面室・浴室・トイレが一直線に並んでいることで、移動がスムーズになり、掃除や洗濯の家事動線が短縮されるつくりとなっています。コンパクトに水回りがまとまっているので、管理しやすい点も魅力です。

また、1階に寝室を設けることで、将来的に階段の昇り降りの負担を減らし、長く快適に住める間取りになっています。

事例03:玄関からスムーズに収納できる平屋の間取り

面積:35.06坪
家族構成:夫婦+子供2人

こちらは、帰宅後の動線を工夫した平屋の間取りの事例です。

玄関からすぐにパントリーにアクセスできることで、買い物後の荷物をスムーズに片付けられるつくりになっています。食材をすぐに収納でき、無駄な移動が減る点が魅力です。

水回りとクロークがつながっているので、入浴後にすぐ着替えられたり、洗濯物の片付けがしやすくなったりします。

まとめ

注文住宅の間取りの決め方には、ライフスタイルの把握や動線の工夫、収納や冷暖房効率の考慮など、多くのポイントがあります。

今回紹介した流れや注意点、メリット・デメリットを参考にしながら、快適で暮らしやすい住まいを実現してください。

ステーツでは、お客様一人ひとりのご希望や生活スタイルに寄り添い、理想の間取りプランをご提案いたします。間取りに関するお悩みやご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
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