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家づくりコラム

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高断熱・高気密の住宅とは?メリット・デメリット、施工事例と間取りを紹介

寒い冬も暑い夏も、快適に過ごせる家を実現する「高断熱・高気密住宅」。外気の影響を受けにくいこの住宅は、省エネ性能が高く、光熱費の削減にも繋がると注目されています。

しかし、その特性やメリット・デメリットを正確に理解しなければ、理想的な住まいの実現が難しいことも。この記事では、高断熱・高気密住宅の強みを活かせる家づくりポイントを詳しく紹介します。ぜひ参考にしてください。

高断熱・高気密の住宅とは

高断熱・高気密の住宅とは何なのでしょうか。以下では基本的な定義や家づくりにかかる費用を解説します。

高断熱・高気密の基本的な定義

高断熱・高気密住宅は、室内の快適性と省エネルギーを追求した住宅の形態です。

高気密とは建物の隙間を小さくし、外気の侵入を防ぐことで、室温を一定に保ちやすくする設計のことを指します。一方で、高断熱は、室内外の熱の移動を最小限に抑え、外気温の影響を軽減する性能を指します。

気密性はC値、断熱性はUA値で数値化され、これらが性能の目安となります。例えばC値が低いほど隙間が少なく、UA値が小さいほど断熱性能が高いと評価されます。

住宅を選ぶ際はこれらの数値を考慮すると良いでしょう。

高断熱・高気密の住宅にかかる費用

高断熱・高気密の住宅を建てる際には、一般的な住宅と比べて初期費用が高くなります。高性能な断熱材や窓、気密性を高める施工技術が必要になるためです。

通常の住宅よりも数十万円から数百万円程度の追加費用がかかることがあります。ただし、この初期費用は、ランニングコストの削減で補える可能性があります。高断熱・高気密住宅では冷暖房の効率が高まり、光熱費の削減が期待できるからです。

また、自治体によっては省エネ性能の高い住宅に対する補助金制度があるので、事前に確認すると良いでしょう。

住宅を高断熱・高気密にする方法

住宅を高断熱・高気密にするには、断熱材や窓、施工技術の工夫が必要です。

高断熱の実現には、グラスウールや発泡ウレタンなどの高性能な断熱材の使用が欠かせません。これらの素材を壁や床、天井に隙間なく施工します。また、窓に複層ガラスや樹脂サッシを採用して、断熱性能に配慮した工夫を取り入れることも重要です。

一方、高気密化にするためには、建物全体の隙間を徹底的に減らすことが求められます。防湿シートや気密テープを使用して壁や窓の接合部をしっかり密閉するほか、施工時の隙間や不均一な部分を適切に処理する必要があります。

高断熱と高気密に関して、信頼できる施工会社に依頼することが重要です。

また、高断熱・高気密の住宅は、平屋とも相性が良い住宅仕様です。平屋は階段がなく、上下階の温度差が生じにくいため、断熱性能を効率よく活用できます。平面的な設計が空調効率を高め、省エネ効果をより実感できるでしょう。

高断熱・高気密のメリット

高断熱・高気密の住宅には、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下では主なメリットを解説します。

ヒートショック軽減

ヒートショックとは、急激な温度変化によって体に負担がかかることで、血圧や心拍が急変する現象です。主に冬場、暖かいリビングから寒い浴室やトイレに移動する際に発生し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクがあります。高齢者を中心に発生しやすい傾向がありますが、年齢に関係なく注意が必要です。

高断熱・高気密住宅は、住宅全体の温度差を少なくする設計が特徴です。リビングや廊下、浴室間の温度変化を緩やかに保てるので、ヒートショックの発生を大幅に軽減します。寒冷地でも安定した室内環境を維持できるため、健康的で快適な暮らしを実現しやすくなります。

冬は暖かく、夏は涼しい快適な生活ができる

高断熱・高気密住宅は、外気の影響を最小限に抑え、年間を通して快適な室内環境を保てる点がメリットです。冬は暖房の熱が外へ逃げにくく、室温を安定して保てます。

夏は断熱性能が外からの熱の侵入を防ぎ、冷房効率を高めます。エアコンや暖房の設定温度を過剰に上げ下げする必要がなくなるので、省エネ効果にも繋がるでしょう。

また、吹き抜けや広いリビングといった空間でも、断熱性能が室内の熱を保持でき、快適性を損なうことがありません。外気温に左右されにくく、1年を通して快適な生活を実現できます。

ランニングコスト削減(光熱費の低減)ができる

高断熱・高気密住宅は、冷暖房効率の高さからランニングコストを大幅に削減できる点もメリットです。冬は少ないエネルギーで暖かさを保ち、夏は冷房の効果が持続しやすくなります。

その結果、エアコンや暖房の稼働時間や強度を抑えられるので、毎月の光熱費が減少します。

冷暖房の設定温度を小さく調整するだけでも、電力消費を大幅に抑えることが可能です。冷房では1℃の調整で約13%、暖房では約10%の節電効果が期待できると言われています。省エネ性能により、高気密・高断熱住宅は環境に優しいだけでなく、家計への負担も軽減できます。

環境への配慮

高断熱・高気密住宅は、冷暖房効率が高くエネルギー消費を抑えるため、CO2排出量の削減に貢献できる点もメリットです。

冷暖房の稼働時間や設定温度を抑えられるので、電力やガスの使用量を減らし、結果的に地球環境への負荷を軽減します。これは家庭単位での省エネ活動として、SDGs(持続可能な開発目標)にも繋がる取り組みです。

また、省エネ性能が高いため、化石燃料の依存度を下げる効果もあります。

高断熱・高気密のデメリット

一方で、高断熱・高気密の住宅にはデメリットもあります。以下で、主なデメリットを紹介します。

建築費用が高い

高断熱・高気密住宅を建てるには、一般的な住宅に比べて建築費用が必要です。

断熱性能の高い建材や気密性を確保するための施工技術が必要となるため、通常よりもコストが高くなります。特に、断熱材や窓の品質向上、精密な施工技術が求められ、結果として初期費用が高くなりがちです。

しかし、高断熱・高気密住宅は光熱費の削減が期待でき、長い目で見ると費用を回収できる可能性があります。また、自治体や国の補助金制度を活用することで、初期費用を一部軽減することも可能です。

コストを抑えるために断熱の性能を妥協すると、期待していた省エネ効果が得られない可能性もあります。ステーツの担当者に相談し、納得のいく家づくりを進めましょう。

室内の空気が乾燥しやすい

高断熱・高気密住宅は、冬場でも暖かさを維持しやすい反面、室内が乾燥しやすくなることがあります。これは、室温が高く保たれる高断熱・高気密住宅ならではの特性です。

空気の乾燥は肌荒れや喉の不調を引き起こすだけでなく、木材や家具へのダメージや静電気の発生を招くこともあります。これらを防ぐためには、加湿器の活用や洗濯物を室内で干すなど、湿度を補う工夫が効果的です。

高断熱・高気密の施工事例と間取り

以下では、ステーツが建てた高断熱・高気密の事例と間取りを紹介します。

断熱等級6、Ua値0.46で快適な住まいを実現

面積:32.80坪
家族構成:夫婦+子供2人

HEAT20のG1グレードを達成した高断熱・高気密住宅の事例です。外壁には高性能断熱材を採用し、Ua値は0.46、断熱等級6をクリア。さらに、気密工事を徹底しました。全館空調を設置し、季節を問わず上下階の温度差の少ない快適な空間となっています。

家事動線を考慮した効率的な間取りに加え、収納スペースも充実。家族全員が快適に過ごせる工夫が随所に施されています。

BEING30で実現!断熱等級6とUa値0.47の快適空間

面積:33.36坪
家族構成:夫婦+子供2人

ステーツの「BEING30」を採用した4LDKの事例です。断熱等級6をクリアし、Ua値は0.47。HEAT20のG1グレードを達成しました。暖房空間に洗面スペースを取り込み、階段をホールに配置することで、省エネルギーかつ快適な住空間に仕上げました。

断熱等級6+Ua値0.42!太陽光搭載のZEH住宅

面積:36.65坪
家族構成:夫婦+子供2人

断熱等級6とUa値0.42を実現し、HEAT20のG1グレードを達成した事例です。屋根には太陽光パネルを設置し、ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準をクリアしています。室内全体の温度差を抑え、省エネルギーかつ快適な住環境を実現しています。

まとめ

高気密・高断熱住宅は、外気温の影響を受けにくく、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境を保てます。しかし、施工方法次第では内部結露が発生するリスクも考えられます。安心で快適な住まいを実現するためには、信頼できるハウスメーカーや工務店を選ぶことが重要です。

ステーツでは、プランナーがご家族一人ひとりに寄り添って、高断熱・高気密の家づくりを提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
ステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。注文住宅に数多く関わらせていただいた住宅プランナーの視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。