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家づくりコラム

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【注文住宅】ジャパンディとは?建築事例や家づくりのコツを紹介

ジャパンディとは日本の伝統的なデザインと北欧の洗練されたセンスを組み合わせたインテリアスタイルのことです。日本と北欧の特徴を組み合わせた家づくりの一つとして、注目を集めています。

この記事ではジャパンディとは何かや、建築事例や家づくりのコツなどを紹介します。ぜひ参考にしてください。

ジャパンディとは?

「ジャパンディ(Japandi)」とは、日本の「和」の美意識と北欧の機能性を融合させた新しいインテリアスタイル。日本(Japanese)と北欧(Scandinavian)の「di」を合わせた造語です。

日本の「侘び寂び」や自然素材の活用、北欧のシンプルなデザインや機能性、そして居心地の良さを追求した概念を融合させることで、温かみと落ち着きのある空間を生み出します。

日本の伝統と北欧のモダンが融合した、心地よい暮らしを求める人々を中心に、近年世界中で注目を集めているスタイルです。

日本の様式の特徴

日本の伝統的な住まいの根底にあるのは禅の思想です。このスタイルは主に、自然との調和と心の安らぎを追求しています。

禅は仏教の一派ですが、日本の文化に深く影響を与えています。不完全さや経年変化を美と捉えて、素朴でシンプルながらも、深い味わいのある空間を作り出しているのです。

例えばビンテージ感のある木材や、い草、和紙など、ナチュラルな素材を多用し、無駄な装飾を省いたシンプルな空間が特徴です。家具の配置も柔軟に変えやすく、家庭の色々な状況に対応できます。

現代では、和紙照明や竹製家具など、伝統的な素材を現代風にアレンジしたアイテムも人気です。

北欧の様式の特徴

北欧スタイルは、自然素材を多用し、シンプルかつ機能的なデザインが特徴です。そのルーツは、1950年代にまで遡ります。

北欧の冬は長く、日照時間は多くありません。厳しい自然環境の中でできるだけ、温かみのある照明や快適な家具を取り入れたいという思いから、北欧ならではの居心地のよい住環境が生まれました。

特に「ヒュッゲ」と呼ばれる、心地よい空間で過ごす文化は有名です。自然素材の温もりと、機能性を兼ね備えたデザインは、現代も国内外で人気。近年では、サステナブルな暮らしへの関心の高まりもあって、北欧様式の住まいが注目されています。

和モダンとジャパンディの違い

和モダンとジャパンディは、どちらも日本の伝統的な美意識と現代的なデザインを融合させたインテリアスタイルです。しかし、そのベースとなる部分は異なります。

和モダンは日本の伝統的な要素をベースに、そこに洋風の要素を取り入れたスタイルです。畳や障子など、日本の伝統的な素材を多く使用し、侘び寂びの精神に基づいた深みのある空間を表現します。色彩は深みのある色を基調とし、陰影を強調していることが特徴です。

一方、ジャパンディは、北欧のデザインをベースに、日本の要素を取り入れたスタイルです。自然素材を多用し、シンプルで機能的なデザインとなっています。色彩は、白やグレーなどのニュートラルな色が基調。日本の禅の思想に基づいた静かで落ち着いた空間を表現します。

どちらのスタイルも、日本の伝統的な美意識を現代の暮らしに取り入れたい人におすすめです。

ジャパンディが注目されている理由

近年、ジャパンディが注目されている理由は、現代人のライフスタイルの変化と深く結びついています。

まず、シンプルで機能的な生活を求めるミニマリズムが流行したことが、その背景の一つです。ジャパンディは無駄を削ぎ落としたデザインと、自然素材の温もりを兼ね備えており、このトレンドにマッチしています。

もう一つの理由は新型コロナウイルスの流行により、自宅で過ごす時間が増え、居心地の良い空間へのニーズが高まったことです。ジャパンディがもたらす「心が安らぐ空間」はこのようなニーズに応えるものとして注目を集めました。

さらに、日本文化への関心の高まりも、ジャパンディの人気を後押しする要因です。日本の美意識や伝統工芸への注目は、世界中で高まっており、ジャパンディはそうした日本文化の魅力を現代的なインテリアに落とし込んだスタイルとして評価されています。

このような様々な背景から、ジャパンディは世界中で人気のインテリアスタイルとなりました。

ジャパンディの魅力

ジャパンディの魅力は、大きく3つのポイントに集約されます。以下で紹介する要素に共感された方は、ぜひジャパンディを取り入れてみてください。

シンプルさと機能性の融合

ジャパンディは、見た目の美しさだけでなく、実用性も重視したスタイルです。北欧デザインがベースなので、家具一つひとつにまで、長時間の使用に耐えうる構造や、多様な使い方ができる工夫が凝らされています。例えば、ソファは座り心地だけでなく、立ち座りやすさや、部屋のレイアウトに合わせた配置のしやすさなども考慮されています。

また、ジャパンディは、北欧の「ヒュッゲ」や日本の「侘び寂び」「禅」といった、心の豊かさを追求する考え方を取り入れている点も特徴です。

さらに、ミニマリズムの考え方を応用することで、本当に必要なものだけに囲まれた、すっきりとした暮らしを実現できます。

このように、ジャパンディは、美しい見た目と高い機能性を両立させ、私たちの生活をより快適で豊かなものにしてくれます。心地よい空間で、心身ともにリフレッシュできる暮らしを求める人にとって、ジャパンディは最適な選択肢です。

落ち着きのある空間

ジャパンディは、シンプルで落ち着いた雰囲気を生み出すスタイルとしても人気を集めています。その魅力の一つが「心を安らぐ空間を作り出す力」です。

畳や木材、土壁といった日本の伝統的な素材と、北欧の温かみのある色使いを組み合わせることで、自宅が居心地の良い安らぎ空間に。必要最低限の家具と、季節感を感じる装飾を取り入れることで、リラックスできる住まいが実現します。

このように、忙しい日々を送る中で、ジャパンディは現代人にとって欠かせない「癒し」をもたらします。

時代の流行に左右されない

古さを感じさせない洗練されたデザインも、ジャパンディの魅力の一つです。

日本の伝統美と北欧デザインは、それぞれが長い歴史の中で培われた普遍的な美しさを持っています。この2つの要素を融合させたジャパンディは、時代を超えて愛される、普遍性が魅力です。

質の高い素材とシンプルなデザインで作られたジャパンディの住宅は、年月が経つにつれて味わいを増し、飽きることなく長く楽しめます。まるで、家族の成長と共に変化していく、生きているかのような空間を作り出しています。

ジャパンディの建築事例

以下はステーツが建築したジャパンディの事例です。家づくりの参考にしてみてください。

吹き抜けから光が降り注ぐトレンドスタイル

延床:32.81坪
家族構成:夫婦+子ども2人

ジャパンディの建築は、外観よりも内観に特徴が現れる点が特徴です。こちらの事例はシンプルなキューブ型の外観に、ウッド調の素材を組み合わせることで、洗練された印象となっています。

内装は、吹き抜けや小上り、シースルー階段を取り入れ、開放感とあたたかみを両立。

ダイニングとリビングを一体化することで、家族のコミュニケーションが活発になる空間になりました。

キッチンは、作業台を囲めるように配置し、料理が楽しくなる設計に。

ベッドルームは、シンプルな空間にアクセントとなる造作のヘッドボードを設置。

水回りは、洗面台やランドリールームを分離。それぞれのスペースを快適に利用できます。住む人の暮らしを豊かにする、機能的で美しいスタイルです。

シンプルで洗練された暮らしを楽しめる住空間

延床:40.08坪
家族構成:夫婦+子ども2人

こちらの事例は、広々としたリビングで家族が一緒に過ごせる空間設計が特徴のジャパンディな住まいです。

内装は北欧インテリアらしい、温かみのある木質素材やベージュ系の壁紙を使用。落ち着いた雰囲気のカフェのようなキッチンも実現しました。キッチン裏には水回りを配置し、家事動線もスムーズです。

シンプルな外観からは想像できないほど、内装は家族の暮らしを豊かにする、あたたかで機能的な空間に。このようにジャパンディの建築は、住む人のライフスタイルに合わせた、自由な設計が可能です。

ジャパンディを取り入れるコツ

ジャパンディスタイルは、いくつかのポイントを押さえることで、誰でも手軽に取り入れられます。

ニュートラルカラー・アースカラーを選ぶ

ジャパンディを実現する際に重要なのが「カラー選び」です。

日本の伝統美を取り入れるためには、茶室のようなアースカラーがおすすめ。木や土の色を基調とすることで、温かみのある落ち着いた空間が生まれます。

一方、北欧デザインで多く用いられるカラーはモノトーンやペールトーンです。北欧らしいニュートラルカラーと日本のアースカラーを組み合わせれば、さらに洗練された雰囲気に。白をベースに、グリーン、ベージュ、グレーといった色味を効果的に取り入れると、美しい調和が生まれます。

和モダンな雰囲気を出したい場合は、アースカラーで統一し、自然素材との相性を重視しましょう。ベージュ、ブラウン、モスグリーンなどの落ち着いた色使いは、空間全体をなじませ、すっきりとした印象になります。さらに、紺色や若草色といった日本の伝統色をアクセントとして取り入れると、奥行きのある空間が生まれます。

部屋に余白を設ける

ジャパンディスタイルでは、日本の「間」の概念を取り入れて、余白のある空間を設けることが重視されています。

特に空間に物を詰め込みすぎないことは重要なポイントです。多くのものを置くと、空間がごちゃつき、静寂な雰囲気が損なわれます。必要なものだけを厳選し、ミニマルな環境を整えましょう。

家具のサイズや装飾の数にも注意が必要です。大きな家具を置かず、装飾を控えめにすることで、抜け感のあるすっきりとした空間になります。例えば、ソファを少し小さめにしたり、家具の脚を華奢にしたりすることで、視覚的な軽さを演出できます。

直線的なデザインの家具を選ぶと、よりスタイリッシュな印象になります。また、ドレープのあるカーテンなどを取り入れることで、柔らかさと上品さをプラスできるでしょう。

自然素材を取り入れる

ジャパンディスタイルでは、自然素材を積極的に取り入れることがポイントです。木や漆喰、畳などの自然素材は、空間に温もりと落ち着きを与え、心地よい環境を作り出します。窓まわりには、竹や木製のブラインドを取り入れるのもおすすめです。

自然素材は、土に還るという点からも、自然を大切にするジャパンディスタイルと相性抜群。自然素材を取り入れると、さらにあたたかみのある、心地よい空間になります。

日本と北欧のバランスを考える

ジャパンディスタイルは、北欧のデザインをベースに、日本の要素をバランスよく取り入れることもポイントの一つです。和風:北欧を3:7の割合で取り入れるのが理想とされています。

北欧インテリアに和の要素を取り入れる際は、シンプルさや天然素材へのこだわりなど、共通点を活かしましょう。北欧のデザインをメインに据え、和の要素をアクセントとして加えることで、洗練されたジャパンディスタイルが完成します。

やわらかい光の照明を取り入れる

ジャパンディスタイルでは、直接的な光ではなく、柔らかく拡散する光を取り入れましょう。和紙や木の格子を使った照明器具は、光を優しく拡散し、温かみのある空間に。ツヤのないガラスではなく、和紙や陶器を使うことで、上品で落ち着いた空間になります。

また、スタンドライトやペンダントライトを用いるのも、効果的です。部分的に明るさを加えることで、和の雰囲気が増します。

植物を取り入れる

ベースカラーとアクセントカラーだけでは物足りないと感じた際は、観葉植物を取り入れてみましょう。空間に奥行きが生まれます。

取り入れる植物は季節の花や盆栽もおすすめです。日本の伝統美を取り入れられるので、洗練された空間になります。

植物は、季節の移ろいを感じさせてくれる、生きたインテリアです。空間の広さや他の家具とのバランスを考慮し、適切なサイズの植物を選ぶのがポイントです。素朴で可憐な雰囲気の植物を選ぶと、より一層、落ち着いた空間になります。

背の低い家具を設置する

背の低い家具を取り入れることで、温かみのある落ち着いた空間に近づきます。

背の高い家具は、部屋を圧迫し、閉塞感の原因になることも。特に、床に座る習慣のある日本人にとっては、背の低い家具の方が快適です。

ベッドや棚など、家具を選ぶ際は、高さを抑えることで、和室のような安らぎを感じられる空間に。視界が開けると、部屋が広く感じられるので、リラックス効果も期待できます。

まとめ

ジャパンディな家は日本と北欧、両方の良いところを取り入れられる、インテリアスタイルです。しかし、部屋の雰囲気に統一感をもたせるには、色合いや間取りなど住まい全体の世界観の統一が欠かせません。

家を建てた後では変更しにくい部分もあるので、設計の初期段階から専門家に相談して、理想の住まいを実現させましょう。

ステーツではプランナーがご家族一人ひとりのお気持ちに寄り添って、お客様が納得いく家づくりをサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
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