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家づくりコラム

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注文住宅に必要な収納はどれくらい?人気の収納スペースや考え方を紹介

収納は暮らしの快適さを大きく左右する要素です。しかし「収納が多すぎた」という声もあれば、逆に「足りなかった」といった声もよく聞かれます。注文住宅は自由設計だからこそ、後悔のない収納づくりが大切です。

この記事では、注文住宅で必要な収納スペースがどのくらいかわからない方に向けて、収納計画の立て方や失敗しないためのポイントなどを解説します。ステーツが建てた間取りの事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

注文住宅の収納計画の立て方

「収納計画」とは、ただ物をしまう場所を決めることではありません。家族の暮らしをより快適にするための大切な設計図です。

収納ひとつとっても、注文住宅なら家族のライフスタイルや持ち物に合わせて、最適な場所、最適な収納方法を選べます。

収納計画をしっかり立てて、快適でストレスのない暮らしを実現しましょう。

必要な収納量を把握する

収納量を把握することは無駄なスペースをなくし、使い勝手の良い収納を実現するために重要です。

必要な収納量は一般的に「収納率」で計算されます。収納率とは、住宅の床面積に占める収納面積の比率のことで、標準的は13%程度。しかし、収納率などの数字にこだわりすぎるのは、おすすめできません。実際の使い勝手とは異なる収納計画になってしまうので、注意が必要です。

例えば3帖のウォークインクローゼットの場合、歩くスペースなども踏まえると実際に収納できるスペースは半分程度です。

しかし、収納率の計算上では3帖分のスペースとしてカウントされてしまいます。このように、収納率にばかり目を向けてしまうと、いざ住んでみると収納が足りなかったり、使いにくかったりすることがあるのです。

では、どのように収納量を把握すれば良いのでしょうか。

必要な収納量を知るにはまず、家の中にある全ての持ち物をリストアップしましょう。家電製品や家具だけでなく、日用品や季節用品まで、できるだけ細かくリストアップすることがポイントです。

次に、リストアップした持ち物を「頻繁に使うもの」「時々使うもの」「ほとんど使わないもの」など、使用頻度によって分類します。

最後に、それぞれの持ち物をどこに収納するかを具体的に検討してください。この際、使用頻度や大きさ、形状などを考慮し、最適な収納場所を選びましょう。

収納計画は、注文住宅の設計において非常に重要な要素です。収納量を正確に把握し、適切な収納計画を立てることで、快適で暮らしやすい住まいが実現します。

ライフスタイルに合わせて収納を配置する

ライフスタイルに合わせた収納配置は、快適な暮らしを実現するうえで欠かせません。注文住宅の収納計画でも、単に収納量を確保するだけでなく、どのように収納するかが重要です。

頻繁に使うものは手の届きやすい場所に、季節物などは手の届きにくい場所に収納するなど、配置を考えましょう。動線を意識した配置にすれば、家事の効率化やストレス軽減にも繋がります。

家族構成や年齢、趣味嗜好など、家族それぞれのライフスタイルに合わせて収納場所を決めることもポイントです。家族全員で収納について話し合い、それぞれの意見を出し合ってみてください。

将来を見据えた余裕のある設計を考える

子供の成長や親との同居など、家族構成は時間とともに変化します。それに伴い、必要な収納の種類や量は変わってきます。収納計画を建てる際にも、将来を見据えた余裕のある設計を行いましょう。

例えば、子供部屋にはあえて収納を設けず面積を広くし、収納は共有のファミリークローゼットを使用するのも1つの方法です。

また、逆に各部屋に収納スペースを確保する間取りにすれば、各個室の利便性が高まります。

このように、注文住宅の収納計画は、現在の暮らしだけでなく、将来の暮らしまで見据えて行うことが大切です。将来を見据えた設計をすることで、長く快適に住み続けられる家づくりを実現できます。

しかし、実際にはどのように将来を見据えて、収納計画を立てれば良いか、わからない方も多いでしょう。

そのような場合は、モデルハウス見学や資料などで、実物の収納スペースを見たり、ステーツの担当者に相談してみるのがおすすめです。自分たちの暮らしに合った間取りを具体的にイメージできます。

【間取り事例あり】注文住宅の人気の収納スペース

近年では、ライフスタイルの多様化に伴い、収納に対するニーズも多種多様になっています。従来のクローゼットや納戸だけでなく、より機能的で暮らしに寄り添う収納スペースが求められるようになってきました。

以下ではそんな多様なニーズに応える、人気の収納スペース事例をご紹介します。シューズクロークから壁面収納、ファミリークローゼットなど、定番の収納スペースから、最近注目を集めている収納アイデアまで、ステーツが建てた事例を幅広く取り上げています。

収納スペースの設計に悩んでいる方、理想の収納空間を実現したい方は、ぜひ参考にしてください。

シューズクローク

延床:34.55坪
家族構成:夫婦+子供2人

シューズクロークは一般的な下駄箱とは異なり、靴だけでなく、アウトドア用品やベビーカーなど、さまざまなアイテムを収納できるスペースです。

シューズクロークには、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

・ウォークイン型
・ウォークスルー型

ウォークイン型は出入り口が1箇所で、収納スペースの中に入り込んで収納できます。収納力が高く、様々なものを収納できる点が特徴です。一方でウォークスルー型は出入り口が2箇所あり、通り抜けできるタイプ。生活動線をスムーズにできます。

こちらの事例は、出入り口が2箇所にある、ウォークスルー型のシューズクロークです。玄関のすぐ近くに配置しているため、靴はもちろん、コートや傘、帽子なども収納できます。

片方の入り口には引き戸がついており、来客時に中をみられたくない時には閉められる造りになっています。

パントリー

延床:32.05坪
家族構成:夫婦+子供2人

パントリーは、食品や調理器具などを収納する、キッチン専用の収納スペースです。食品はもちろん、食器、調理器具、日用品、非常食や水など、様々なものを収納できます。キッチン周りをすっきりさせ、調理スペースを広く確保できる点も魅力です。

パントリーには、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

・壁面収納型
・ウォークイン型

壁面収納型はキッチンの壁に奥行きの浅い収納棚を取り付けるタイプで、スペースを有効活用できます。一方、ウォークイン型は キッチンの一部に小部屋を設けるタイプで、大容量の収納が可能です。

こちらの事例は壁面収納型のパントリーです。キッチンのすぐ近くにあり、家事動線にも考慮されています。

食品を種類別に収納し、管理しやすくなる点も魅力です。収納したいものの大きさやライフスタイルなどに合わせて、最適なパントリーを計画しましょう。

ファミリークローゼット

延床:29.97坪
家族構成:夫婦+子供2人

ファミリークローゼットとは家族全員の衣類をまとめて収納できるクローゼットです。

ファミリークローゼットには、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

・ウォークインタイプ
・ウォークスルータイプ

ウォークインタイプはクローゼットの中に入り込んで収納できるタイプ。収納力が高く、扉をつければプライバシーも確保できます。

一方でウォークスルータイプはクローゼットを通り抜けられるタイプです。生活動線がスムーズになって、他の部屋と行き来できます。

こちらの事例はウォークインタイプのファミリークローゼット。脱衣・ランドリールームと隣接していて、効率的に家事ができる動線です。

洗濯から収納までの一連の作業を、ファミリークローゼット内で完結できるため、家事の負担を軽減できます。

家族の衣類を一つの場所に集約することで、部屋も散らかりにくくなる点も魅力です。

小屋裏収納

延床:30.04坪
家族構成:夫婦+子供2人

小屋裏収納は季節家電や大きな荷物など、頻繁に使わないものを収納するのに最適なスペース。

小屋裏収納とよく混同されがちなロフトも同様に、屋根裏のスペースを活用した収納スペースです。しかし、構造と用途の2点で両者には違いがあります。

例えば、小屋裏収納は天井裏に完全に隠れる構造であるのに対し、ロフトは部屋の一部として開放的な空間です。

また、小屋裏収納は主に収納スペースとして利用されるのに対し、ロフトは収納スペースだけでなく、ワークスペースや寝室としても利用できます。

こちらの事例は平屋で1階部分の上に小屋裏収納を設けた事例です。小窓があり、圧迫感がなく、採光・通風も確保されています。

収納スペースが広がるので、大きな荷物や季節物の収納にも困りません。屋根裏のデッドスペースを有効活用でき、コストパフォーマンスが高い点も魅力です。

階段下収納

延床:28.56坪
家族構成:夫婦+子供2人

注文住宅を建てる際、収納スペースの確保は重要なポイントの一つです。特に、デッドスペースになりがちな階段下は、工夫次第で便利な収納スペースに変身します。

こちらの事例は階段下のデッドスペースを2つに分けて、収納スペースとして活用した事例です。

1つ目の収納の一番上にはコンセントと光のインターネットの取り出し口がついている点も特徴。インターネットの機器関係をここに収納しておいて、閉めた時に隠しておける仕様になっています。絡まった回線が見えない、スッキリしたリビングになる点が魅力です。

2つ目は階段下のデッドスペースを奥まで使える収納です。掃除用具やトイレットペーパーなどのストックをまとめてしまっておける空間になっています。階段下なので、高さは制限されますが、奥の奥まで有効活用できる点が特徴です。

壁面収納

延床:37.82坪
家族構成:夫婦+子供2人

壁面収納とは、壁に棚をつけた収納のことです。壁一面を収納スペースにすると、大量の物を収納できます。

こちらは玄関にシューズクロークを付けずに、壁面収納を設置することで、広々とした空間と豊富な収納力を両立した事例です。

従来のシューズクロークと異なり、壁一面を収納スペースに。靴はもちろん、アウトドアグッズや季節用品など、様々なものが収納可能です。

子供と一緒に出入りする際にも、十分な余裕があります。収納も開いてすぐに使えるので、忙しい朝の身支度もスムーズに行える点も魅力です。

注文住宅の収納で失敗しないためのポイント

せっかくの新居なのに「収納が足りない」「使いづらい」となったら、本当に残念ですよね。

以下では、注文住宅の収納計画で失敗しないために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

動線を考慮した収納配置

収納スペースの動線は、住まいの快適性を大きく左右する重要な要素です。収納量が多くても使いにくい場所にあれば、満足度は下がります。

収納スペースの動線設計では、頻繁に使うものは手の届く場所に置くことがポイントです。日常的に使うものは目線や手の届く範囲に配置すると、スムーズに取り出せます。

生活動線に合わせた配置も意識しましょう。各部屋の用途や家族の動線に合わせて、収納スペースを配置すると、家事動線がスムーズになり快適な暮らしを実現できます。

収納物のサイズに合わせた設計

収納物を効率的に管理するためにも、収納物のサイズに合わせた設計が欠かせません。細かく収納を確保しても、大きめなサイズの物を収納できなくなる可能性があります。

まずは収納したい物の種類と数をリストアップして、それぞれのサイズを把握しましょう。収納する物のサイズに合わせて、幅や奥行き、高さを調整できる収納家具を選ぶこともポイントです。

収納計画では、収納する物のサイズだけでなく、量の把握も欠かせません。収納スペースが狭すぎると、収納物が入りきらなかったり、出し入れしにくくなったりします。

一方で収納スペースが広すぎると、デッドスペースが生まれ、収納効率が低下します。

収納する物のサイズや量をしっかりと把握した上で、収納物のサイズに合わせた設計をしましょう。

適切な収納量の見積もり

家を建てた後も収納アイテムを買い足して収納スペースを増やすことはできます。しかし、そのアイテムが部屋のコンセプトと合わないケースもあるでしょう。

収納量の見積もりは、家づくりの初期段階から適切な収納量をしっかりと考えておくことが大切です。

しかし、先に述べた通り、適切な収納量は一定ではありません。

例えば子育て世代では、子供の成長に合わせて、ベビー用品から学用品、スポーツ用品へと、収納するものが変化します。また、アウトドアを楽しむ家庭では、季節ごとのレジャー用品や大型のアウトドアグッズを収納できるスペースが必要になるかもしれません。

このように、家族構成やライフスタイルによって、持ち物の量は変わります。

従って、収納量を見積もる際にはまず、収納する物の量と種類を把握することがポイントです。そして、家族構成やライフスタイルに合わせた収納計画を立てることで、快適で暮らしやすい住まいが実現します。

まとめ

収納は、ただ物をしまう場所ではありません。暮らしを快適にするための重要な場所です。
注文住宅で収納スペースを検討する際はまず、収納するものをリストアップしましょう。収納したいものに合わせて、適切な場所と大きさや量の収納スペースを確保することがポイントです。

しかし、ここまでの説明でも「自分に合った、最適な収納スペースのイメージがわかない」という方は多いでしょう。そのような方は、家づくりの初期段階からプロに相談することをおすすめします。

ステーツではプランナーがご家族一人ひとりのお気持ちに寄り添って、お客様が納得いく家づくりをサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
ステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。注文住宅に数多く関わらせていただいた住宅プランナーの視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。