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家づくりコラム

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【注文住宅】小上がり和室の間取り事例5選!メリット・デメリットを紹介

リビングの一角に設けられた小上がり和室は、空間を有効活用できる間取りです。収納スペースも増やせるため、機能性とデザイン性を兼ね備えた魅力があると言えるでしょう。

本記事では小上がり和室の間取りについて、ステーツの事例を元に解説しています。小上がり和室のメリット・デメリット、設置する際の注意点までを紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

小上がり和室とは?

小上がり和室とは、リビングなどの床面の一部を一段高く設けた和室のことです。>近年、新築の家づくりでも注目されており、空間の奥行き感を演出するだけでなく、様々な用途に活用できる魅力的な空間が実現できます。

小上がり和室は、床の高さを変えることで、限られた空間を立体的に活用できる点が特徴的です。段差部分を収納スペースとして利用したり、腰掛けとして利用したりと、空間を有効活用できます。

床の高低差が視覚的な奥行きを生み出し、リビングを広く見せるうえでも効果的。畳や障子などの和の素材を取り入れると、落ち着いた雰囲気を演出できます。

小上がり和室の間取り事例5選

以下ではステーツが建てた小上がり和室の間取り実例をご紹介します。

仕切りがない開放的な空間

仕切りがない開放的な畳スペース。奥の収納には子供のおもちゃを収納しています。畳は完全に造付けではなくユニットになっている点が特徴です。

畳は一つひとつブロックが別れる形になっていて、不要になったら別の場所に持っていけます。畳ブロックを一つ抜くことで、机を置いて椅子のように畳スペースを使えます。

真ん中を抜けば掘りごたつのようにもなります。構造がしっかりしているので、通常の小上がりを作るよりも深さが取れる収納となり、小さなおもちゃも入れておける点がメリットです。

子育てや団らんに便利なキッチン横小上がり

子育てと一家団らんの両面でメリットがある、キッチン小上がりの間取り事例です。小上がりの段差によって、小さい子供をキッチンから見守ることが容易になり、目を離すことなく家事や料理に取り組めます。

小上がりをダイニングと一体化させたことで、広々とした空間を演出できるのも嬉しいポイント。大人数での食事やパーティーにも対応できる、使い勝手の良い空間です。

階段のデザインと一体感がある小上がり

和室と階段を一体化し、デザイン性と機能性を兼ね備えた、階段一体の小上がり和室です。

小上がりの段差と階段の段差を連続させたことで、階段の段数が少なくなるのが特徴的。階段を上がっている感覚が少なくなる点もポイントです。

デザイン的にも一体感のある空間となっています。

ダイニングの腰掛けになる

ダイニングキッチンが小上がりになっており、座って過ごせるユニークな間取りです。小上がりの高さは約45cm。椅子とちょうどいい高さになっており、必要以上に家具を増やさなくても良い形が特徴的です。

ロールスクリーンで簡易的に仕切れる

ロールスクリーンで仕切れる小上がり和室。空間をフレキシブルに活用できる事例です。

ロールスクリーンは、必要な時にだけ仕切ることができるので、空間を広く見せたり、開放的にしたりできます。

子供のお昼寝や、散らかった部屋を隠したい時など、状況に合わせて仕切りの位置を調整できます。

小上がり和室のメリット

小上がり和室にはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下では主なメリットを解説します。

ソファ代わりになる

小上がり和室の段差は、単なる段差ではなく、腰かけスペースとして活用できます。ソファよりも座面が高いため、テレビが見やすく、映画鑑賞にも最適です。また、複数人で並んで座れるため、家族団らんの場としても活用できます。

正座が苦手な方や、よりリラックスしたい方には、掘りごたつを設置するのもおすすめです。畳の上に寝転んだり、掘りごたつで温かい鍋料理を楽しんだり、洋室とは一味違う、くつろぎの空間を演出できます。

収納スペースが増える

小上がり和室は、段差部分を有効活用することで、収納スペースを大幅に増やせます。デッドスペースを有効活用できる点が魅力です。

小上がり和室の収納方法は、次のように段差の高さや用途に合わせて選べます。

段差に合わせた多彩な収納方法や、用途に合わせた収納スペースなど、小上がり和室には様々な活用方法があります。小さな子どもにも安心な設計も可能なので、子育て世帯にもおすすめです。

立体感のある空間になる

フローリングのリビングの一角に小上がり和室を設けることで、視覚的な境界線となります。結果として、空間にメリハリを生み、リビングに奥行きが生まれ、広々とした印象を与えるのです。

また、畳敷きの小上がり和室は、フローリングのリビングとは異なる温かみや落ち着きを感じさせる空間を演出する効果も期待できます。

多目的な用途に使える

小上がり和室は、ライフスタイルに合わせて様々な用途に活用できる、多機能な空間です。テレワーク部屋や子供の遊び場、応接間、ゲストルームなど、シーンに合わせて柔軟に使い分けできます。

・テレワーク部屋:段差部分をデスク代わりに利用したり、掘りごたつを設置して仕事に集中できる環境を作る
・子供の遊び場:柔らかい素材なので、転倒してもケガをしにくい
・応接間:来客時に応接スペースとして使える
・ゲストルーム:段差によって空間が仕切られるので、プライバシーも確保できる

このように、小上がり和室は家族みんなの憩いの場やシーンに合わせた機能的な空間として活用できる魅力があります。

床のほこりが入り込みにくい

小上がり和室は、段差があることでほこりやゴミが入り込みにくく、清潔で快適な空間を保ちやすいメリットがあります。

畳は天然素材で肌触りが良く、リラックスできる空間を演出してくれますが、一方で汚れやすく、お手入れにも手間がかかります。

小上がり和室は従来の和室とは異なり、リビングの床面から高い位置にあるため、リビングで発生するほこりや髪の毛などの侵入を防げます。

ほこりやゴミが畳に付着するのを防ぐことができ、畳を清潔に保ちやすい点がメリットです。

今回ステーツの事例で紹介した畳は全て半畳フチなし畳(琉球畳)です。素材は和紙に防水コーティングしたものを編んでいます。こちらは日焼けしにくい、汚れを拭きとりやすいといったメリットがあります。

昔ながらのイグサの場合は良い香りがしますが、日焼けしやすい、汚れが染み込むなどがデメリットです。

コミュニケーションが取りやすい

小上がり和室は、段差によってリビングと一体感のある空間を作り出すため、家族間のコミュニケーションを促進する効果があります。

小上がりの和室に座ると、リビングのソファにいる人と同じ目線になります。目が合いやすくなると、会話が弾みやすく、自然とコミュニケーションが生まれるでしょう。

小上がり和室のデメリット

小上がり和室にはメリットだけでなく、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるか、以下では主な点を解説します。

バリアフリーに向かない

小上がり和室は、段差があるため、転倒リスクが高くなります。特に、高齢者や小さな子どもは、段差につまずいて転倒する可能性があります。

将来的に車いすを使うことになったら、小上がり和室は移動の大きな障害となります。段差を乗り越えることが難しく、介助が必要となるでしょう。

小上がり和室を設置する場合は、段差解消のためのスロープや手すりなどのバリアフリー対策を行うことが必要です。

段差が高いと小さい子供の落下などの危険がある

小上がり和室は、段差があるため、小さな子どもがいるご家庭では、落下などの危険性に十分注意が必要です。

小上がりの段差は、ハイハイや歩き始めの小さな子どもにとって、転倒や落下のリスクがあります。段差の高さが10cm程度であっても、つまずきやすく、思わぬケガにつながる可能性があります。

小上がり和室は、小さな子どもだけでなく、高齢者にとっても転倒リスクとなります。段差下にマットを敷いたり、段差の角にクッション材を貼ったりなどの対策が必要です。

お掃除ロボットを活用しにくい

小上がり和室は段差があるため、お掃除ロボットの稼働範囲が制限されるデメリットがあります。

一般的なお掃除ロボットは、段差を乗り越えられません。そのため、小上がり和室を設置すると、リビングと和室を別々に掃除する必要が出てきます。

お掃除ロボットを小上がり和室に上げるためには、手動で持ち上げる必要があります。これが意外と重く、毎回の掃除で負担となることも。

お掃除ロボットの稼働範囲が制限されるデメリットがあることを踏まえ、掃除方法や掃除頻度などを考慮しましょう。

家具の配置が制限される

小上がりは固定された構造なので、家具の配置が制限されてしまう可能性があります。特に大きな家具やテーブルを配置する際には、小上がりの存在が邪魔になることも。重い物を置くと畳に跡が残ってしまうため、ピアノのような重い物の配置にも不向きです。

また、天井までの高さが低くなるため、背の高い家具を置くことも難しくなります。段差があるため、家具の脚の長さを調整する必要も出てくるでしょう。

圧迫感を感じる可能性がある

小上がり和室を設置すると、リビングと和室の境界線が明確になり、空間が分断されます。天井の高さやリビングの広さによっては、圧迫感につながることも。

段差は、空間を実際よりも狭く見せてしまう視覚効果があります。そのため、小上がり和室を設置すると、リビングが狭く感じてしまう原因になるのです。

また、小上がり和室に家具を置くと、さらに圧迫感が増してしまう可能性があります。特に、背の高い家具や大型家具は、空間を狭く見せてしまうため、注意が必要です。

小上がり和室は、レイアウト次第で圧迫感を感じてしまいます。開放感を演出する工夫や、デザインの工夫などを意識することで、圧迫感を感じにくい小上がり和室を実現できます。

小上がり和室を設ける際の注意点

小上がり和室を検討する際、何に着目すれば良いのでしょうか。小上がり和室を設ける際に考慮すべきポイントを解説します。

必要な広さを考える

小上がり和室の一般的な広さは、3帖〜4.5帖程度です。この広さであれば、リビングとのバランスが良く、くつろぎスペースや客間として使いやすいでしょう。

しかし、小上がり和室をどのように使うかによって、必要な広さは変わってきます。例えば、布団を敷いて寝る場合は、最低でも4帖は必要です。

広すぎると開放感がありますが、同時に圧迫感を感じやすくなります。和室の広さを決める際は、リビング全体の広さとのバランスの考慮がポイントです。

間仕切りを設けるか考える

小上がり和室を設置する際は、間仕切りを設けるかどうかを検討する必要があります。間仕切りによって、空間の使い勝手や快適さが大きく変わってくるからです。

間仕切りの有無に応じてメリット・デメリットをまとめると、下表のようになります。

間仕切りの有無の比較

小上がり和室に間仕切りを設けるかどうか、メリットとデメリットを理解した上で、ニーズに合わせて決めることが大切です。

間仕切りを設ける場合には障子や半透明のドアを設置して圧迫感を緩和する方法もあるので、ステーツの担当者に相談してみてください。

天井高との兼ね合いをもとに高さを決める

小上がり和室を設置する際は、天井高とのバランスの考慮が大切です。小上がりの段差によって、天井高が低く感じやすくなるためです。

天井高は、家全体の印象にも影響を与えます。例えば、玄関や廊下は低く抑え、リビングやダイニングは高くすると、家をより広く感じさせることができます。

また、人間の体積で広さを感じるので、床面積があまり取れない部屋は、天井高を上げて空間体積を大きくすることも可能です。

まとめ

リビングの一角に小上がり和室を設ける場合は、将来や実際の生活を見越した設計ができないと、使い勝手の悪い間取りになります。ご検討の際には、モデルハウスや完成見学会を実際に訪れたり、実績が豊富なハウスメーカーに相談したりして情報を集めましょう。

ステーツではプランナーがご家族一人ひとりのお気持ちに寄り添って、納得いくまで新築マイホームのプランをご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
ステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。注文住宅に数多く関わらせていただいた住宅プランナーの視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。