「子育てや家事がしやすい間取りにしたい!」と考えているものの、具体的なアイディアが浮かばずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?その際に考えるべきなのは「家事動線」です。家事動線の良い間取りにすることで、快適な住宅で過ごせます。
この記事ではママ・パパに人気のある、子育てや家事がしやすい間取りの実例を紹介します。ぜひご覧ください。
- ママ・パパ世代に人気の間取りの特徴
- 家事動線が優れている
- 育児や介護がしやすい
- 収納が豊富
- くつろげる場所がある
- ママ・パパ世代に人気の間取り実例10選
- 1.回遊性があり家事がスムーズ
- 2.子供の様子を見ながら料理ができる
- 3.豊富な収納がある
- 4.ランドリースペースがある
- 5.リビング横に和室がある
- 6.玄関が広くてお出かけの準備が楽
- 7.吹き抜け・リビング階段で家族の気配を感じられる
- 8.自室以外に学習コーナーがある
- 9.ライフスタイルの変化に対応しやすい
- 10.勝手口があり、ごみ捨てが楽
- 【後悔しない!】間取り以外で考慮するべきポイント
- 掃除のしやすさ
- コンセントの数と配置
- ライフスタイル・ライフステージの変化
- 炊事と洗濯など、本当に家事を並行するのか
- ランドリーは日当たりをとるか動線をとるか
- 自分だけの個室を作るかどうか
- 全体のまとまりを意識する
- 将来の費用も考えて等身大の設備を選ぶ
- 理想のマイホームを建てる方法
- モデルハウスや完成見学会で実物を見る
- 実績が豊富なハウスメーカーに相談する
- まとめ
ママ・パパ世代に人気の間取りの特徴
まずは、ママ・パパ世代に人気の間取りの特徴を紹介します。全ての要素を取り入れるのは難しいかもしれませんが、快適な暮らしを実現するために必要な要素を理解し、優先順位を決めましょう。
家事動線が優れている
家事動線に優れた間取りは、家事の効率が上がり、時間を有効活用できます。
例えば、洗濯機のある部屋と、ランドリールームやバルコニーが近いと、洗濯物干しがスムーズです。さらに収納も近くにあれば、取り込んだ洗濯物をすぐに収納できます。
特に共働きで忙しい世帯にとって、家事の効率化は大切です。家事動線に優れた間取りにすることで、時短につながります。
育児や介護がしやすい
ママ・パパ世代に人気の間取りの特徴として、育児や介護がしやすい点が挙げられます。
例えば、キッチンからリビングが見えると、料理をしながら子供の様子を確認でき、安心して家事をこなせます。
また、バリアフリーの住宅は、ケガのリスクを軽減し、ご高齢の方でも安心して生活できます。車椅子に乗る方が同居していてもスムーズに移動できますし、将来的なことを考えた場合も安心です。
収納が豊富
無駄なものを買わないように心がけていても、家の中のものは年々増えていきます。子供が増えたり、ライフステージが変わると、収納スペースが足りなくなるケースは少なくありません。
そのような場合でも、収納が豊富にあると、家の中をすっきりと保てます。例えば、キッチン用や掃除道具の収納など、用途や場所ごとに収納スペースを設けると、暮らしやすさが向上するでしょう。
くつろげる場所がある
家の中にくつろげる場所があると、忙しい日常の中でもリラックスできます。
例えば、家事の合間に使える小上がりスペースやリラックスできる和室、リビングの一部などに設けたヌックなどです。
リビングの一角にお気に入りの椅子や、階段下に小さなソファを置ける間取りにすると、自分の時間を大切にできる環境が整うでしょう。
ママ・パパ世代に人気の間取り実例10選
ここではママ・パパ世代に人気のある、ステーツの間取り実例の一部を紹介します。
1.回遊性があり家事がスムーズ
女性の視点で家全体の動線が配慮されている間取りです。
玄関から直接パントリーにアクセスできるため、買い物の荷物を運ぶ負担が軽減されます。キッチンの裏側に水回りが配置されており、家事を行いながら他の家事もスムーズです。
また、コンロ側の腰壁は油の飛び跳ねなどを防ぐため、最も高く設計。一方、シンク側の腰壁はリビングを見渡せるように低くなっています。料理の際にもリビングの様子を把握しながら作業できる、実用性も兼ね備えたデザインです。
食器や物を収納するための棚が豊富にあり、買い物から帰ってきても片付けやすい間取りになっています。
こちらは平屋の間取りです。回遊動線の中に子供室の出入り口・冷蔵庫・収納・ヌック・リビング・ダイニングなど、家族それぞれが動きやすい動線がデザインされています。
平屋のメリットは、効率の良い家事動線を作れる点。階段を上り下りする必要がないので、家事の負担を抑えられます。
こちらの事例ではサンルームとランドリールーム、クローゼットが動線上に設けられており、一連の作業を行う移動の負担が少ない点が特徴的。より効率的に家事をこなせます。
平屋に興味がある方は、ぜひ「ステーツが送る平屋の暮らし」をご覧ください。
2.子供の様子を見ながら料理ができる
キッチンがリビングやダイニングエリアと一体化しているオープンキッチンでは、親がキッチンで料理をしながら子供たちの様子を見守れます。
親が料理をしながら会話を楽しんだり、子供たちの遊びに参加したりも可能。
家族のコミュニケーションが自然と増え、忙しい日常の中でも子供たちとの絆を深められる間取りです。
3.豊富な収納がある
シューズクローク
ウォークインタイプのシューズクロークがある間取りは、限られたスペースを最大限に活用してたくさんのものを収納するのに最適です。
例えば、このシューズクロークは仕事の工具や子供の遊び道具などの収納が可能。
引き戸が設置されており、来客時は目隠しができます。収納効率を高めつつ、使い勝手やプライバシーに配慮したデザインです。
ファミリークローク
家族全員の衣類や小物をまとめて収納できるファミリークローゼットを完備。一般的なクローゼットよりも広く、収納スペースが充実しているため、家族全員の衣類や靴、アクセサリーなどを一か所にまとめて整理できます。
朝の準備や外出時にはもちろん、帰宅して着替え、洗面、リビングと移動しやすい動線にもなっています。
小屋裏収納
寝室から上がれる小屋裏収納で、納戸的に使用できます。住宅の屋根裏部分は一般的には使用されていない空間ですが、小屋裏収納を設けることで有効活用できます。
例えば、季節用品や不用品、記念品などを収納するためのスペースとして利用できます。家の中をすっきりと片付けられる点がメリットです。
4.ランドリースペースがある
家族5人で、洗いものが多いため、干すスペースを広めに確保した事例です。お風呂の前に脱衣スペースを兼ねたランドリールームを設けています。
4.25帖という広さを確保し、さらに洗面所を独立させたため、ゆとりある物干しスペースにたくさんの洗濯物を干せます。
5.リビング横に和室がある
小上がりタタミコーナー
床から30cm上がっており、ソファに座っている人と目線が合いやすい小上がりのタタミコーナーです。リビング・ダイニングとも近く、コミュニケーションが取りやすい間取りになっています。休憩する場としても最適です。
フラットタタミコーナー
段差が無く広々使えるフラットなタタミコーナーを設けた間取りです。空間に一体感が生まれ、より広く感じられるデザインになっています。段差がない分、子供の遊び場としても安全です。
6.玄関が広くてお出かけの準備が楽
間口が広い
間口の広い玄関を設けた実例です。外出の際に混雑することもありませんし、ストレスなく身支度もできます。大きな荷物やベビーカー、車椅子などを持ち込む場合にも便利です。
動線がスムーズ
支度から玄関までの動線がスムーズな間取りです。玄関とシューズクローク、ファミリークロークが繋がっており、外出や帰宅時の移動距離を最小限に抑えられます。
7.吹き抜け・リビング階段で家族の気配を感じられる
吹抜け
2階ホールや小屋裏収納から1階を見下ろせる吹抜けのデザインです。天井が高く広々としており、自然光が良く差し込むため、部屋全体が明るく開放的な雰囲気となっています。家族が異なる階にいても、つながりを感じやすい間取りです。
リビング階段
吹抜けは無く、リビング階段を設けている間取りです。2階ホールの面積が少なく、1階の気配が階段を通して感じられる作りになっています。
8.自室以外に学習コーナーがある
2階ホールにカウンタースペース
空調が2階ホールにも届く構造になっています。通風や換気が効率的に行われている環境で快適に勉強できる間取りです。
子供専用の2階
子供部屋は寝る専用のスペースに。2階ホールは兄弟の共有スタディカウンターとなっています。
ダイニング後ろにスタディカウンター
キッチンの横にスタディカウンターがあります。夕飯の準備をしながら学習する子供たちの様子を見守れる間取りです。
9.ライフスタイルの変化に対応しやすい
この間取りは子供が2人いて、成長したら部屋を仕切ることを前提に作られています。子供の成長とともにライフスタイルは大きく変化することを見越して、それに対応できる間取りとなっています。
こちらは3人目の子供ができたら、14帖の寝室を仕切れるタイプの間取りです。建てた直後のことだけでなく、10~20年スパンで柔軟に対応できます。
10.勝手口があり、ごみ捨てが楽
奥行きのある土間の勝手口でゴミを仮置きできる間取りです。家の中から直接外に出られるので、ゴミを持っていくのに家の中を通る必要がなくなり、スムーズに外に出られます。
【後悔しない!】間取り以外で考慮するべきポイント
家族で長く、快適に過ごすマイホームで大切な点は間取りだけではありません。ここでは後悔しないためにおさえておきたい、間取り以外で考慮すべきポイントを解説します。
掃除のしやすさ
間取りや設備を選ぶ際、使いやすさや見た目だけでなく、掃除やお手入れ、メンテナンス方法の考慮も重要です。掃除がしやすい素材や設備を導入することで、住んでからの後悔を防げます。
例えば、水回りは汚れやすいため、耐久性が高く、掃除しやすい床材や壁材を選ぶと良いでしょう。
コンセントの数と配置
掃除や料理をする場所にコンセント数が足りないと困りますよね。
家事の動線や使う家電の数などを考慮し、コンセントの数や配置場所を確保することが重要です。十分な数で適切に配置されていれば、家事がしやすくなり、ストレスを感じにくくなります。
ライフスタイル・ライフステージの変化
理想の住宅を建てるには、まずは家族のライフスタイル・ライフステージを考慮した間取りを検討することが重要です。
例えば、朝早くに出勤する必要のある方は、家族を起こさないように玄関近くに寝室があった方が良いかもしれません。また、子供がいる家庭は子供が大きくなって独立した後の生活も考えて、部屋の用途や間取りを考える必要があります。
将来、両親と同居する予定の方は、高齢な方でも暮らしやすいバリアフリーに配慮した家づくりを進めることがポイントです。
家族のライフスタイルやライフステージの変化に合った間取りを考えて、長く快適に過ごせる理想の住まいを手に入れましょう。
炊事と洗濯など、本当に家事を並行するのか
家づくりでは「家事動線に配慮した間取りにすべき」とよく言われますが、そもそも本当に家事を並行するか考えることが大切です。
例えば、炊事と洗濯を同時に行うことができる間取りにしても、実際にはその両方を同時に行うことが難しいこともあるでしょう。
必要以上に家事動線に配慮した結果、希望にマッチしない間取りとなると、後悔につながります。家事の時間帯やライフスタイルなど、設計段階で十分な検討が必要です。
ランドリーは日当たりをとるか動線をとるか
ランドリースペースの配置は日当たりと動線のどちらを優先するか選ぶことがポイントです。
日当たりを重視する場合、通常は2階や南側に配置されます。しかし、水回りは大抵、リビングを南に配置するために北側に寄せられます。したがって、洗濯・干し・畳み・収納などの家事を効率的に行うには、水回りを最短動線でまとめることが重要です。
間取りを決定する際には、日当たりや動線といった要素をよく考慮することが大切です。
自分だけの個室を作るかどうか
間取りを決める際には、自分やパートナーがそれぞれ個室を設けるかどうかも考慮すべきポイントです。
一人の時間を持つことが重要な場合、それぞれにプライベートスペースを確保しましょう。例えば書斎や趣味のための部屋を設けることで、一人だけの時間を過ごしやすくなります。
一方で、個室が必要ない夫婦であれば、オープンプランのリビングエリアや共有スペースを広くとることで、コミュニケーションを促進する間取りを考えられます。
全体のまとまりを意識する
SNSや雑誌など、色々な媒体から情報やアイデアを取り入れることは良いのですが、全てを叶えるようとすると、まとまりがなくなります。
間取りやインテリアに取り入れる際には、全体のバランスを考えることが重要です。
そのためにも、一つのテーマやコンセプトに沿ってデザインを統一させましょう。例えば家の中での空間の使い方や家具の配置、カラーコーディネートなど、様々な要素にまとまりを持たせることで、家全体に統一感が生まれ、家族が心地良く過ごせる空間になります。
将来の費用も考えて等身大の設備を選ぶ
最上級の設備グレードを採用すると、豪華なマイホームが完成しますが、将来の設備の入れ替え時には、壁や床などの大規模な改修が必要になることがあります。新しい設備が古いものと異なる寸法や形状だったり、新しい設備の設置に伴い、配管や配線の配置が変更になったりするからです。
マイホームを建てる際には、将来かかる費用も考慮に入れて、設備を選ぶことが大切です。
また、高品質かつ耐久性のある設備を選ぶことで、長期的なメンテナンス費用を抑えられます。
家を建てる際には、豪華さだけでなく、将来の経済的負担やライフスタイルにも目を向けて、賢い選択をすることが重要です。
理想のマイホームを建てる方法
理想のマイホームを建てるにはどうすれば良いのでしょうか。具体的なアクションとして、以下の2つの方法が挙げられます。
・モデルハウスや完成見学会で実物を見る
・実績が豊富なハウスメーカーに相談する
以下で、それぞれの方法について詳しく解説します。
モデルハウスや完成見学会で実物を見る
理想のマイホームを建てるには、モデルハウスや完成見学会で実物を見ることが不可欠です。実際の住宅を目にすることで、間取りやレイアウトが具体的になり、家族の好みやニーズに適した住まいを選べます。
間取り図やパースだけでは、想像が難しい部分もあるため、実際に建物内部を歩いてみることで、よりリアルな感覚で把握できます。部屋の広さや配置、光の差し込み具合など、目で確認することで、理想の住まいかどうかを判断できるでしょう。
また、モデルハウスや完成見学会では、内装や設備の品質も実際に確認可能です。素材や仕上げの質感、設備機器の性能などを目で見て触れることで、建物の品質や耐久性を判断できます。
実績が豊富なハウスメーカーに相談する
実績豊富なハウスメーカーへの相談は、理想のマイホームを建てるために大切です。長年の経験とノウハウを活かし、お客様のニーズに合ったプランを提案し、信頼性の高い取引を実現できるからです。
高品質な建材と最新技術を用いて耐久性と快適性を必然的に追求しやすくなります。安心してマイホームを建てるためには、実績豊富なハウスメーカーに相談しましょう。
まとめ
快適な住まい作りには、家事動線や育児・介護のしやすさ、収納量、くつろぎスペースの確保などがポイントです。間取りを工夫することで、家族がいつまでも笑顔で過ごせる家づくりができます。
今回紹介したママ・パパに人気の間取りはあくまで一例です。専門的な視点からアドバイスを得ることで、より良いアイディアを得られる場合があります。ご検討の際には、モデルハウスや完成見学会を実際に訪れたり、実績が豊富なハウスメーカーに相談したりして情報を収集しましょう。
ステーツではプランナーがご家族一人ひとりのお気持ちに寄り添って、納得いくまで新築マイホームのプランをご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。