おしゃれなカフェのような家で暮らしたいと思う方は多いのではないでしょうか。
お気に入りのカフェのような雰囲気を、家づくりで取り入れるコツとインテリア選びのポイントを、事例と合わせてご紹介します。
キッチン・ダイニング・リビングをカフェ風にするポイントと注意点
まずはカフェ風の家づくりのポイントと注意点について解説します。
カフェ風のテイストを明確にする
カフェ風といって思い浮かべるイメージは人それぞれ違います。
ナチュラル系のかわいいカフェもあれば、スターバックスのような落ち着いたモダンな内装を好む方もいらっしゃいます。他にもカントリー系、アンティーク系、プロヴァンス系など、さまざまなテイストの中から、まずは理想のイメージを明確にすることが重要です。
あとはプランナーが打ち合わせ時に、どういう部分を取り入れていくか相談しながら決めていきます。
キッチンの腰壁にこだわる
カフェ風のキッチンを作るポイントの1つは、腰壁の素材を工夫することです。タイルやモルタルなどの変わった素材を取り入れると、空間のおしゃれ度がアップします。
キッチンでの色使いはテーマカラーになりやすいので、どんな色合いがいいかイメージしながら選んでください。
カウンターキッチンにする
カウンターキッチンにして、スツールと合わせると、カフェのような雰囲気を演出することができます。
ペンダントライト型の照明を取り入れる
照明器具もカフェの雰囲気をつくるのに大切な要素です。
特にキッチンのカウンターの上にペンダントライトを吊るすと、カフェっぽい雰囲気をつくりやすくなります。
タイルを取り入れる
キッチンはもちろん、リビングの一部などにもタイルを取り入れると、空間のアクセントになり、カフェのような演出をすることができます。
目地を黒くすると白いタイルが引き立ちますし、カフェっぽい雰囲気を演出するのにもおすすめです。
飾り棚や見せる収納
キッチンの背面の収納などを、あえて目隠しせず、ディスプレイのように飾れる収納にします。
一部でもいいので、ディスプレイスペースを設けると、お気に入りの雑貨でカフェのような素敵な空間を演出できます。
木目と黒いアイアン
ブルックリンスタイルでよく使う、ヴィンテージ風の木目に黒いアイアン素材の組み合わせは、空間を引き締めてすっきり見せる効果もあります。
工業系(インダストリアル)インテリア
金属製のレトロで無骨な工業系のインテリアを取り入れるのもカフェ風のポイントです。
シンプルなデザインなので、ナチュラル系のテイストとも相性がよく、男性だけではなく女性からも人気があります。
工業系インテリアは照明器具で取り入れられることが多いですが、スイッチパネルにもこだわって、トグルスイッチやステンレス製のものなどを選ぶと、より部屋の完成度が高くなります。
カフェ風リビング&キッチンの実例
ここからは、ステーツで手がけた実際の事例を使ってカフェ風の家づくりのポイントをご紹介します。
事例01:カフェのような過ごし方ができる家
家族構成:夫婦+子供2人
延べ床面積:125.03㎡(37.82坪)
LDKの広さ:18.3帖+3.5帖
1つ目の事例は、内装だけではなく、カフェで滞在するように家族それぞれが自分の時間を楽しめる工夫をした家をご紹介します。
こちらの事例は、そんな「カフェのような動線」を意識してプランニングをしています。
カフェのカウンターのようなキッチン
キッチンは対面式で、カフェのカウンター席のようなスペースを設置しました。
料理をする人と向かい合って座れば、お互いフラットな視線で対話を楽しみながら過ごすことができます。
カフェのカウンター席のような使い方はもちろん、カウンタースペースを使って一緒に料理の下ごしらえを手伝うこともできます。
夕食の支度をしながら、子供の宿題をみてわからないことがあればすぐに教えることもできますね。
飽きのこないカフェ風アレンジの工夫
カウンターの上部にはペンダントライトを設置しています。
ベースは木のナチュラル系でまとめつつ、少しだけ色を入れたり、黒のアイアン系の素材をアクセントカラーとして取り入れることで、空間を引き締めてシックな印象を与えています。
またリビングから見えるカウンターの色や素材、キッチンの背面などもカフェ風の演出には重要なポイントです。
キッチンとつながりのあるリビング
リビングの一角には小上がりスペースと、そこにも小さなカウンターテーブルを設置しています。
小上がりのカウンターテーブルもキッチンやダイニングと向き合えるので、家族がそれぞれ別の場所で過ごしながらもゆるやかにコミュニケーションがとれる工夫がされています。
LDK以外もテイストを統一
LDK以外の空間でもカフェ風のテイストで統一しています。
玄関と手洗いスペースも、木目と黒のアイアンの素材を使用しています。
こちらは寝室です。
キッチンと同じ壁のアクセントカラーを使用し、建具をLDKと同様にダークな色合いにすることで落ち着いた雰囲気に仕上げています。
事例ページ:
事例02:色使いが楽しいカフェ風の家
家族構成:夫婦+子供2人
延べ床面積:125.62㎡(38.47坪)
LDKの広さ:17.9帖
2つ目の事例は、カフェのような内装の空間で生活したいという要望を形にした家です。
自宅で食事をする時やテレワークで過ごす時も、まるでカフェにいるような特別な時間を感じられるようにしています。
形と色が楽しい印象的なキッチン
LDKの中心となるキッチンは、背面の壁と作業台の腰壁を印象的な色にすることで、個性的な空間を演出しています。
また、作業台の手元を隠す役割の腰壁を斜めのラインにすることで、インテリアのような役割にもなっています。
特別感のあるダイニングスペース
白いサブウェイタイルと木目が目を引くダイニングスペースは、あえてキッチンから別室のような区切りをつけることで、カフェで過ごしているような演出にこだわりました。
壁面に備え付けのカウンターテーブルは、自宅でリモートワークをする際にも、まるでカフェで仕事をしているような気分になれるよう工夫しています。
家事や仕事もモチベーションが上がりそうです!
リモートワークの際、背景が本当のカフェにいるように見えそうなのでいいなぁと思いました。
壁の印象で空間を演出
事例ページ:
事例03:造作キッチンでナチュラルな素材感の家
家族構成:夫婦+子供2人
延べ床面積:112.40㎡(34.14坪)
LDKの広さ:19.6帖
3つ目の事例は、造作キッチンでナチュラル系カフェのような雰囲気の家をご紹介します。
やさしい色合いですが、タイルの素材感とキッチン回りの造りを工夫することで、カフェのような空気感を演出しています。
カフェの店内のような優しい色のサブウェイタイル
キッチンの腰壁は優しいグレーのタイルで作りました。カフェのカウンターのように作業台の手元を隠すことで、リビング側からもすっきりした印象にしています。
またキッチンの一角にペンダントライトを配置して、カフェのコーヒー受け取りスペースのような演出をしています。
造作キッチンの作り込み
アイランド型のキッチンは高めの腰壁で目隠しをしているので、生活感を隠すことができます。
また、キッチン回りも黒板のボードやディスプレイ棚を設置してカフェ風のテイストを作り込んでいます。
吹き抜けと開放感のあるリビングとダイニング
キッチンの隣は壁付けに設置されたソファ席のあるダイニングスペースとなっています。
明るくナチュラルな雰囲気にしたいというご要望から、家具なども明るめの木目とキッチンタイルと同じライトグレーを使用しています。
リビングとダイニングの上部は吹き抜けになっていて、光が差し込む明るい空間になっています。
奥にある小上がりスペースは、吹き抜けとは対照的に落ち着いて過ごせるレイアウトにしました。
ところどころにある濃いブルーが空間に落ち着きを与えています。
コーヒーを飲みながらリラックスした時間を過ごせそうです。
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事例04:ブルックリンスタイルのカフェ風の家
家族構成:夫婦+子供2
延べ床面積:99.17㎡(30.91坪)
LDKの広さ:19帖
4つ目の事例は、天井ルーバーやダークカラーの建具と白いタイルで、ブルックリンスタイルのような落ち着いた雰囲気に仕上げました。ブルックリンスタイルのカフェは、木目調にアイアンの工業系のテイストを取り入れているのが特徴です。
白いサブウェイタイルが引き立つダイニングキッチン
キッチンは壁付けでオープンに設置し、白のサブウェイタイルとともにインテリアのように見せるレイアウトを採用しています。
収納は木に黒のアイアンを統一して使い、室内のアクセントになっています。
キッチン脇のワークスペースも、カウンターテーブルを設置して、いろいろな使い方ができるようになっています。
天井ルーバーで奥行きのある空間
ダイニングとリビングは、壁と床の高さを変えることで空間を区切っています。
リビングは天井ルーバーを使い、天井に奥行きを持たせています。
ダークグレーで統一した建具と室内窓
LDKの窓枠やドアなどの建具はダークグレーで統一しています。
また、リビングには室内窓を設置しておしゃれな空間を演出しています。
玄関側から見た室内窓です。ここも壁面の素材を石目調にし、素材感でヴィンテージ風の空間を作っています。
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まとめ
カフェ風の家は、デザインだけではなく、実用面でも暮らしやすい動線作りや家族のコミュニケーションにも役立てることができます。
内装にいつか飽きてしまうかもしれないと心配する場合は、照明や家具だけで演出することも可能です。
ステーツではいろいろな事例がありますので、ご興味のある方には無料でスタイルブックをお送りしています。ぜひお気軽に資料請求ください。