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家づくりコラム

ステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。

シューズクロークのある玄関の間取り|実例とアイデアを紹介!

注文住宅で作ったシューズクロークのある玄関

シューズクロークは、靴はもちろん、コートや道具類、趣味のものなど、玄関まわりにあると便利なものをすっきり収納できる空間として人気があります。

今回の記事では、家族構成やライフスタイル別におすすめのシューズクロークと玄関の間取りのポイントを、事例と合わせてご紹介します。

シューズクロークとは?

コンパクトで省スペースなシューズクローク

シューズクロークとは、靴を収納するための専用のクローゼットや収納スペースのことを指します。
玄関に設置する靴箱と違い、玄関とは別の空間として独立した収納スペースであることが特徴です。

注文住宅の場合、靴以外にもコートや傘、趣味のものなど、ライフスタイルに合わせて最適な収納スペースを作ることができます。
user01
子どもが生まれてからとにかく玄関に置くものが増えてきました。いまの狭い賃貸だと不便になってきたのでシューズクロークが欲しいです。
user03
どんなものを置くかによって、シューズクロークの形も変わってくるのでしょうか?
user04
はい、その通りです。まずはシューズクロークの基本的な種類についてご説明します。
user01

シューズクロークの種類

シューズクロークは入り口が1箇所しかない「ウォークインタイプ」と、別の空間へ通り抜けのできる「ウォークスルータイプ」の2種類に分けられます。

1.ウォークインタイプ

引き戸のあるシューズクローク

ウォークインタイプは、入り口が1箇所しかないシューズクロークの種類です。行き止まりの土間収納として使用します。

ウォークインタイプのメリットは、限られたスペースでもたくさん収納できることです。出入り口が2箇所以上あるウォークスルータイプよりも、棚を設置する壁面を効率的に使うことができます。

ウォークインタイプの特徴:

メリット
・限られたスペースを最大限収納に活用できる。

デメリット
・出入り口が一箇所しかないため、出入りの動線はウォークスルータイプより悪い。
・収納した靴やものを取り出すとき、履物を履く必要があるので手間がかかる。

2.ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプは、出入り口が2箇所あり、玄関から入りシューズクロークを通って別の部屋へ通り抜けできます

ウォークスルータイプのシューズクロークのメリットは、シューズクロークで収納したあと、そのまま室内に上がることができるため、生活動線がスムーズになります。

奥にパントリーなどを設置し、キッチンに行けるようにすると、買い物の片付けもスムーズになります。

ウォークスルータイプの特徴:

メリット
・出入り口が二箇所あるため、靴を脱いでそのまま室内に上がりやすい。

デメリット
・壁面が少なくなるため収納力が下がる。
・人が通り抜けられる幅など、スペースが必要になる。

ウォークスルータイプの事例:

シューズクロークの扉

シューズクローク自体に扉があるかないかによって「オープンタイプ」と「クローズタイプ」に分けることもできます。

ドアや引き戸をつけるかどうかは、費用と使い勝手の2つの点で決めていただいています。それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
user01

オープンタイプ(扉なし)

オープンタイプとは、シューズクロークの出入り口に扉がないものです。

メリット
・開けっぱなしで使えるので、靴の出し入れや通り抜けるときも簡単。

デメリット
・玄関ホールから収納が丸見えになってしまう。

クローズタイプ(扉あり)

クローズタイプとは、シューズクロークの出入り口に扉があるものです。

メリット
・収納が丸見えにならないので、シューズクロークの外観がスッキリした印象に見える。

デメリット
・ドアや引き戸をつける費用が必要になる。
・使う時に開けたり閉めたりする必要がある。

コストを重視する場合は、扉なしのオープンタイプになるんですね。
user04
でも来客時にシューズクロークの中が丸見えになってしまうのは避けたいです。
user03
目隠しはしたいけれど、費用を抑えたいなら、オープンタイプでロールカーテンを付けて対応することも可能です。DIYで施工する方もいらっしゃいます。
user01
シューズクロークといっても種類によって使い方がけっこう違ってくるんですね。どちらのタイプを選べばいいのか迷ってしまいます。
user04
そうですよね。ここからは実際の事例をベースに、家族やライフスタイルごとにおすすめのシューズクロークをご紹介します。
user01

シューズクロークの参考事例と間取り

ここからは、家族やライフスタイル別でシューズクロークの事例と間取りをご紹介します。

使い勝手をよくするためのポイントと、失敗しないための注意点についてもわかりやすく解説します。
user01

事例01:最小限のスペースでつくるシューズクローク

事例01:
家族構成:夫婦+子ども2人
シューズクロークの種類:ウォークインタイプ(0.69帖)
ライフスタイル:ミニマルに生活したい。LDKの広さを重視したい。
1階で生活を完結したいため、平屋造りにしている。玄関、各居室は必要最小限にしつつ、LDKをとにかく開放的に見せたい。

まず最初に、最小限のスペースでつくる場合のシューズクロークをご紹介します。
通常の靴箱よりもちょっと広めですが、あまりスペースは取りたくない方におすすめの方法です。

最小限のサイズのウォークインタイプのシューズクローク
こちらのシューズクロークは扉なしの奥行きが狭いウォークインタイプのシューズクロークです。広さは0.69帖でコンパクトな間取りです。
user01
コンパクトで省スペースなシューズクローク
シンプルで良いですね。このくらいの奥行きがあれば玄関で場所をとるベビーカーも収納できそうですね。
user03
奥にハンガー掛けもあるのでコートなども収納できますね。
user05
省スペースのウォークインタイプのシューズクロークの間取り
はい。通常の靴箱よりも収納力がありますが、扉をなくし、奥行きを最小限にすることで省スペースな間取りになっています。
user01
うちは、玄関横に収納スペースがつくれるだけでも便利なので、このくらいのサイズでも満足できそうです。
user03

事例02:省スペース×収納力重視の方におすすめのシューズクローク

事例02:
家族構成:夫婦+子ども2人
シューズクロークの種類:ウォークインタイプ(1.67帖)
ライフスタイル:仕事の工具を少し入れたい。子どもの遊び道具もたくさんしまいたい。コートや靴も完全に隠せる収納にしたい。

限られたスペースを最大限使ってたくさんのものを収納したい場合は、ウォークインタイプの間取りがおすすめです。

引き戸のあるシューズクローク
こちらの施主様は、シューズクロークに仕事の工具や子どもの遊び道具などたくさん収納したいという要望がありました。引き戸があるので目隠しもできます。
user01
さきほどの事例よりも奥行きがある分、ゆったりと収納できますね。また、こちらもドアや引き戸をつけないオープンタイプなんですね。
user03
はい。オープンタイプですが、来客時はロールスクリーンで目隠しができるようになっています。
オープンタイプにすることで、より収納の効率を高めています。
user01
このくらいの広さがあれば、子どもの外遊びの玩具や、家族それぞれがよく使うものを収納できる広さでますね。玄関がすっきりしそうです。
user04
ウォークインタイプの収納力がある玄関の間取り
ウォークインタイプは通路としてのスペースがほぼ必要ないので、突き当たりもたくさん物が置けるのもポイントです。
user01
土間全体が収納として活用できるんですね。
user03

事例の詳細ページ:

扉付きのウォークインタイプのシューズクローク
参考までに、同じ扉つきのウォークインタイプでも、こちらは折れ戸になっています。戸の部分が鏡にもなっていて、外出前に便利です。
user01
ウォークインタイプのシューズクロークの中の様子
こちらは窓もあるんですね。電気をつけなくても空間が明るくなるし、換気できるのもいいですね。
user04
ただ、シューズクロークから物を出したり入れたりするときは、サンダルか何かを履かないと入れないのがすこし不便ですね。
user05
そうなんです。出入りしやすいのは出入り口が二つあるウォークスルータイプです。ただ、建築面積を削減したい場合は、ウォークインタイプをおすすめします。他の空間の間取りの自由度が上がるのがメリットです。
user01

事例03:玄関をきれいに保てるシューズクローク

事例03:
家族構成:夫婦+子ども2人
シューズクロークの種類:ウォークスルータイプ(1.99帖)
ライフスタイル:玄関をきれいに保ちたいので、玄関の家族動線と来客動線を分けたい。

次の事例は、出入り口が二箇所あるウォークスルータイプのシューズクロークです。収納もたくさんあり、シューズクロークで片付けたあとそのまま通り抜けて室内へ上がることができます。

家族動線を分けられるウォークスルータイプのシューズクローク
こちらの事例の特徴は、シューズクロークがゆったりと広く、通り抜けもできるので、シューズクロークから玄関に上がる動線を家族動線として分けて使うことができる点です。
user01
扉付きなので、中の収納を隠すこともできるんですね。
user04
はい。来客用と家族用、玄関の動線が二つになることで、とてもすっきりとした玄関スペースになります。来客時にきれいな玄関を保ちたい方におすすめです。
user01
最近子供の外遊びの道具が増えてきて、玄関がすぐ物でいっぱいになってしまいます。
帰ってきたらシューズクロークの棚に片付けてそのままシューズクロークの玄関から上がってくれたら、片付けの習慣も身につきそうですね。
user04
そうですね。
ウォークスルータイプのポイントは、片付けに入ってそのまま室内に上がれる動線です。
移動の動線上で自然と玄関がきれいに保てる仕組みが欲しい方におすすめです。
user01
ウォークスルータイプのシューズクロークの間取り図
ただし、こちらの間取りの場合、玄関幅が広く、たくさんの建築面積が必要になるのがデメリットです。土地や予算に余裕がある場合はおすすめです。
user01
我が家は子供が2人とも部活をやっていて、野球の道具やラケットなど毎日使う道具が多いので、この動線と収納はあこがれますね。
user04

事例の詳細ページ:

事例04:生活が便利になる家族動線のシューズクローク

事例04:
家族構成:夫婦+子ども2人
シューズクロークの種類:ウォークスルータイプ(1.75帖)
ライフスタイル:家族が使いやすく、家事が楽になる家族動線・家事動線を作りたい

こちらの事例は、同じウォークスルータイプでも、玄関からシューズクローク、室内の間取りの配置を工夫することで家族や家事の動線が便利で暮らしやすくなっています。

注文住宅で作ったシューズクロークのある玄関
シューズクロークは、ウォークスルータイプで、玄関から入った後、そのまま通り抜けて室内に抜けることができます。
user01
シューズクロークの奥に窓があるので、明るいのもいいですね。
user05
窓をつけやすいのはウォークスルータイプのメリットの一つです。また窓があると換気もしやすいのでおすすめです。しっかり換気をしたい場合や窓が設置できない場合は、換気扇をつけて対策することも可能です。
user01
家事・家族動線のいいウォークスルータイプのシューズクロークの間取り図
こちらの間取りのポイントは、シューズクロークから室内に上がったあと、すぐ隣のランドリールームに行って家族が着替えて洗面に行けるので、帰宅後の動線が便利になっています。
user01
この間取りだと、シューズクロークで子どもや夫が道具やコートを置いて、そのまま隣のランドリールームで汚れた服を脱いで着替えてからリビングに入ることができますね。
user04
うちの夫は外仕事なので、これだととても使いやすそうです。
user05
そうですね。あとはキッチンも近いので、買い物した荷物も運びやすいです。さらにキッチン、お風呂、ランドリールームが回遊動線になっているので家事も楽になる動線です。
user01

事例の詳細ページ:

シューズクロークに関するお悩み・要望

ここからは、ランドリールームに関する施主様のよくあるお悩みや要望をご紹介させていただきます。

1.コート掛けを設置したい

収納が多いシューズクローク

シューズクロークにあると便利なのがコート掛けです。
玄関にコートなどのアウターの収納があると出かける際の動線がよくなります。
雨に濡れたときや花粉の季節など、室内を汚さない工夫にもつながります。

私の住んでいるエリアは雪が多いので、雪の時期、家族みんなの濡れたコートを置けるとありがたいです。
user03
汚れた外着などもここに置いておけるので、アウトドアやガーデニングが好きな方にもおすすめです。
user01

2.ベビーカーを入れたい

ベビーカーを入れたいという要望は多いですが、一時期だけのものなので、そのためだけに必要なのかは検討が必要です。

たしかに、ベビーカーを使う時期は子どもの人数にもよりますが2〜3年ですよね。ただ、そのあともうちは子供2人分の外遊びの物や部活の道具が多くなってきたので、玄関の収納はたくさんあっても困りません。
user04
そうですね。もしベビーカー置き場が不要になったら、棚板を追加出来るようにするなど、物置のように自由にアレンジして利用できる収納もおすすめです。
user01
そうなんですね。いまはとにかく荷物が増える一方ですごく困っているのですが、予算の都合で建築面積を抑えたいので、慎重に検討したいと思います!
user03

3.自転車を入れたい

自転車置き場を玄関に欲しいという要望もあります。ただし、玄関前のポーチ階段を登る手間や、自転車を入れるスペースを確保するのが間取り上難しくなることが多いです。

自転車置き場については、外部スペースに屋根付きの置けるスペースをご提案させていただくことが多いです。
user01
うちの夫は趣味の自転車を室内に置きたがっていますが、その場合どうすればいいでしょうか。
user05
土間スペースの壁掛けで自転車を収納
ロードバイクなどあまり重くない自転車の場合は、シューズクロークや他の土間スペースに壁掛けで設置できるようにすることもあります。
user01
こんなふうに壁掛けできるとおしゃれにディスプレイもできて夫が喜びそうです!
user05

4.広々と使いやすい玄関とシューズクロークが欲しい

広い玄関と大きなシューズクロークは理想的ですが、玄関に面積を使うということは、予算内で考えると他の部屋に面積を割り振れなくなるという事になってしまいます。
調整後、玄関の広さの優先順位が下がることが多いです。

この場合、おすすめしたいのが壁面収納+幅広玄関の間取りです。
user01
壁面収納+幅広玄関の間取り
本当に玄関の幅が広いですね!家族が多くてもゆとりがあって、靴の脱ぎ履きが楽そうです。
user04
収納も取り出しやすそうですね。
user05
子どもがいる家庭の場合、玄関の幅が狭いと混雑するので幅は広めにとることがおすすめです。また、靴や道具類など子どもが自分で片付けしやすいことを希望される方も多いです。
user01
子育てしやすい玄関はストレスが減りそうですね。
user04

参考動画:

まとめ

シューズクロークには様々なタイプがあり、他の部屋とのつながりを工夫することで、日々の暮らしがとても便利になります。

・ウォークインタイプ
・ウォークスルータイプ
・オープンタイプ(扉なし)
・クローズタイプ(扉あり)
・他の部屋への動線

家族構成や暮らし方、趣味や仕事によっておすすめの玄関とシューズクロークの間取りは異なります

ステーツの注文住宅は、これまでの事例と経験をもとに、お客様に合わせた間取りやデザインをお作りします。

どんな家にすればいいのか悩まれている方は、施主様のご要望やライフスタイルに合わせて住宅プランナーが最適な間取りを無料でご提案しますので、ぜひ展示場にお越しください。

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HPに掲載されていない事例も掲載されていますので、ご覧ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
一級建築士や一級施工管理技士、インテリアコーディネーターなどのステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。 注文住宅に数多く関わらせていただいた専門家の視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。