家事が楽になる間取りのアイデア6選【共働き・子育て世帯におすすめ】
家づくりをするとき、みなさんはどんなことを重視されていますか?
今回の記事では、共働きの方が住んだ後に暮らしやすくなる間取りのポイントについてご紹介します。
家事が楽な間取りにするための3つの条件
家事が楽な間取りにするには、次の3つの条件を押さえることが重要です。
・移動距離
・回遊性
・収納
この3つを疎かにすると、無駄な動きが多くなり、日常的な家事が不便になります。
以下ではそれぞれの条件について内容を詳しく説明します。
1.移動距離
家事をするときに移動する経路は「家事動線」とも呼ばれます。この家事動線が長いと、毎日の生活でストレスが多い空間になりがちです。
例えば次の場所の移動距離が長いと、不便さを感じやすくなります。
・洗濯から物干し、収納
・冷蔵庫からコンロ・シンク
・キッチンからリビング
・キッチンから玄関
家事動線に配慮された間取りにすると、日々の掃除や洗濯、料理などの家事効率が上がり、体への負担が減ります。
2.回遊性
「回遊性のある間取り」とは部屋同士が繋がっていて、生活動線が短く効率的になる間取りのことです。しかし、ただ部屋が繋がっていれば良い訳ではありません。例えば、次のような間取りを参考にして、どのような間取りにすることで暮らしやすくなるかを考えてみましょう。
・玄関とパントリー、キッチンが繋がっている
・部屋と部屋がウォークインクローゼットで繋がっている
・脱衣室、浴室、ウォークインクローゼットが繋がっている
回遊性が低いと、人が1箇所に集まって流れが止まったり、通風・採光が悪くなったりするなどのデメリットがあります。朝の時間帯は家族全員が水回りを使用して、混み合うということも。
一方で、洗面脱衣所の出入り口を2箇所にするなど、回遊性を意識すると、スムーズに移動できます。
家事の時短だけでなく、家の中が開放的で見渡しやすくなり、家族とのコミュニケーションが取りやすくなるのも回遊性に優れた家の魅力です。
ぜひTikTok動画もご覧ください。
3.収納
家事動線を最大限に活かすためには、収納に配慮することが大切です。動線が長く、複雑になると、使う物を使う場所にしまうことができなくなり、家が散らかりがちになります。
家づくりで収納を作る際は、数と広さだけでなく設置する場所にも配慮しましょう。例えば玄関からリビングの間にコートや靴などの収納場所を確保すれば、動線に沿って物を収納しやすくなります。
その他、調理器具や食器、食品、消耗品、雑誌など、具体的にどこに何を収納したら便利か家づくりの段階で想定することが大切です。
生活の動線上に合わせた収納を配置することが、家事動線の便利さに繋がります。
家事が楽になる時短間取りのアイデア6選
少しでも家事を効率的にできるように動線を工夫することで「家事楽」や「時短」を実現することができます。
家の中の場所ごとに、家事効率UPポイントをご説明いたします。
1.玄関とパントリーを繋げる
2.キッチンを回遊できる
こちらの間取りでは、キッチンの裏側へぐるりと回れる動線上に「ランドリールーム」「お風呂」「トイレ」「洗面室」「ファミリークローク」「サンルーム」「パントリー」が配置されています。
こんなふうにキッチンのそばに水回りを集中させておくと、料理をしながらいろいろな家事ができて時短につながるのでおすすめです。
回遊動線のあるキッチンの事例:
3.ランドリールームで部屋干しできる
4.ランドリールームとファミリークローゼットの距離を近くする
家族が毎日使用する洗面台も、ライフスタイルや家族構成によって注意するポイントが異なります。
5.ファミリークロークを水回りの近くに配置する
収納についても家事楽の重要なポイントです。家族みんなの衣類がしまえるファミリークロークをランドリースペースとお風呂の近くに配置すると、家事だけではなく、家族みんなの動線が楽になります。
ファミリークロークがある事例:
6.コンセントの数を増やす
コンセントの数も家事効率に大きく影響します。近年は使用する家電が増えたことで、コンセントが常時埋まっており、掃除などの際に不便を感じることも多いです。
部屋ごとにどのくらいの家電を使うか考えたうえで、必要に応じてコンセントの数を増やしましょう。
家事の手順や手間などを想定して、設置場所や数を決めましょう。
具体的な間取りや施工事例は、商品カタログ(無料)にてご確認ください。
共働き・子育て世帯に便利な間取りを作るアイデア
共働き・子育て世帯にとって便利な間取りとはどのようなものなのでしょうか。ここではおすすめの間取りアイデアを具体的にご紹介します。
子育てをしやすくする
共働きの家庭にとって、忙しい日々の中で「家事や仕事をしながら子育てがしやすい工夫」も設計で重要なポイントです。家のどんな場所をどんなふうに工夫すると便利になるかご紹介します。
・子どもが安全に遊べる場所が確保されているか
・家事をしながら見守ることができるか
が特に重要なポイントです。
オープンキッチンで「ながら家事」
キッチンとリビング・ダイニングがつながっているオープンキッチン。家族とおしゃべりを楽しみながら料理や片付けができるのが最大の魅力です。
小さなお子さんにも目が届くので、子育て世帯にも人気。壁や仕切りを取り払ったデザインなので、開放感たっぷりの明るい空間で料理ができます。
詳しい特徴はメーカーによっても違うので、専門家に相談しましょう。
広々玄関で動きやすい
家の顔である玄関をすっきりさせるためには、玄関収納やシューズクロークの計画が大切です。家族の数や趣味、ライフスタイルなどによって収納の量は変わります。
例えば靴以外にも、スポーツ用品やアウトドア用品、ベビー用品、コート類、通勤・通学用のバッグなど、良く使うものも併せて収納できた方が便利な場合があります。家で玄関に収納したいものは何か、ご家族で相談しながらピックアップしてみてください。
また、子供の靴の履き替えや荷物置きなどがしやすい、広い空間にするには、ある程度の坪数が必要になります。
掃除や片付けでイライラしない快適な玄関にしたいです。
詳しくは専門家に相談しましょう!
おしゃれにもなる畳スペース
畳スペースは家事や育児でおすすめです。家事では乾いた洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりするスペースとして使えます。
畳はフローリングより柔らかいので、育児にも最適。つかまり立ちができるようになったお子様が転んでも、畳のうえなら安心です。
ワークスペースを確保する
ここ数年、家の中で仕事をするスペースが欲しいという要望がとても多くなってきました。
リモートワーク時や、急な子どもの体調不良の時に活用できるような場所をあらかじめ用意しておくと安心です。
キッチンの近く
キッチンの近くにワークスペースを設けると、料理などの家事の合間に作業ができるので時間が有効に使えます。
リビング
リビングの一角に設けられたスタディーカウンターは、ワークスペースとしても、子どもの勉強スペースにも使えます。ダイニングの椅子を利用できるような位置にすることで、専用の家具を置くスペースが省けます。
キッチン&リビングにあるワークスペースの事例:
複数箇所に配置
次は、夫婦ともにリモートワークがある場合の事例もご紹介します。家の中に2箇所ワークスペースを設置することで、普段リモートワークがない場合も、いざという時に役立つことがあります。
一つ目のワークスペースを設置する場所のおすすめは、1階のリビング周辺です。こちらの事例では、ダイニングをカフェ風に仕上げて、タイルの壁面にワークスペースを設置しています。
家の中に二つ目のワークスペースを設置する場合、おすすめの場所は寝室です。カウンターテーブルを設置しておくと、普段はメイク場や趣味のディスプレイなどにも使用できます。
寝室にワークスペースを設置しておく一番のメリットは、家族がいる時でも個室で集中して仕事ができることです。
寝室にカウンターテーブルがある事例:
家づくりの時に確認すべきポイント
家づくりをするにあたって、現在の暮らし方はもちろん、将来のことまで考慮することも重要です。どのようなことを確認した方がいいのかご紹介します。
1.夫婦それぞれのワークスタイル
お互いの現状の勤務形態や就寝時間、起床時間はもちろん、将来的なワークスタイルの変化についても予想しておくことが重要です。
2.家族構成と生活リズム
子どもの人数など、将来的な家族構成や、家族の生活リズムについても確認しておくことが重要です。
子どもがいる場合は子ども部屋の数はもちろん、収納の容量も検討が必要です。また、子どもの成長によっても必要な間取りは異なってきます。
寝室の注意ポイント
もしご家族に夜勤勤務の方がいたり、就寝時間にズレがある場合、配慮したほうがいいのが「寝室への生活音」です。
夜勤明けで睡眠をとりたいのに、リビングで子どもたちの遊ぶ声が聞こえて眠れない。
旦那さんの帰りが遅く、リビングでテレビを見ている音が寝室まで響いてしまう。
リビングの生活音は意外と二階に響きやすいものです。そういった音に配慮したい場合に気をつけた方がいいのが、吹き抜けと階段の設置場所です。
例えば、リビングに吹き抜けがあると、テレビや生活音などの音が2階に響きやすいので注意しましょう。
洗面台の注意ポイント
家族が毎日使用する洗面台も、ライフスタイルや家族構成によって注意するポイントが異なります。
3.来客頻度
来客動線を考慮した家づくりをすると、ストレスの少ない住環境が実現します。来客動線とは家族以外のお客様が家を訪れた際に通る動線のこと。来客シーンのことを配慮できないと、プライバシーが丸見えになってしまいます。
例えばトイレを玄関横に設置したことで、来客時にトイレに入りにくくなる、玄関から客間までにキッチンを通らないといけないなどの懸念があります。
来客動線で大切なことは動線を交差させないこと。視界をさえぎるちょっとした飾り棚や壁などを作ることで、この問題は解決できますよ。
まとめ
今回の記事では、共働きの家庭で重要なポイントをご紹介しました。家族ごとに選ぶべきポイントは異なりますが、家づくりにお役立ていただければ幸いです。
ステーツの注文住宅は、間取りや設備はもちろん、仕上げやデザインにも幅広く対応できます。また、ステーツでは忙しい皆様が安心して家づくりを進めて頂けるように、「家づくりの無料オンライン相談」を受け付け中です。
どんな家にすればいいのか悩まれている方は、施主様のご要望やライフスタイルに合わせて住宅プランナーが最適な間取りをご提案しますので、お気軽にご相談ください。