皆様、こんにちは
今日は特に暑いですね
体調管理に気をつけて下さいね
先日、公民館主催の親子バス遠足で『白山ろく民俗資料館』へ行ってきました。
手取川ダムに隣接する石川県白山市の白峰地区の白山のふもとの豊かな自然の中にあり、
重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
ここでは白山ろくの昔の人の暮らしを体験したり、集落から離れた山中に住居を建てて
農業や養蚕に従事する「出作り」という独特の文化や歴史を学ぶ事ができます。
実際に県指定有形文化財・国指定重要文化財など一部ご紹介したいと思います
「旧 杉原家」
切妻造り妻入り形式の 木造三階建で、旧白峰村桑島の旧家で江戸期に村役人を代々務めた豪農です。
延床面積がなんと300坪を越える県下最大級の民家だそうです
外にはクリの大木を2つ割にした見たことのない大きなハシゴがあり、迫力がありました。
週末はイロリ端で「カマシイリコ」の試食を行っています。
カマシとは、白峰の方言で雑穀の”シコクビエ”のこと。
白峰地区では、”かまし”を挽いて炒ったもの(炒り粉)をお湯と練り合わせて食べる
「かましいりこ」という食べ物が、おやつ代わりに食べられていたそうです。
私も試食してみましたが、少し香ばしく独特の苦味でした
おいしくないよー!と子供が言い、お砂糖を貰いました。
「魔法のような”砂糖”があれば何でも美味しくなるけれど、
当時は生きるための食事だったので、味がまずくても、まず生きるために必死だったのよ」と
施設の方がおっしゃっていました。
食べ物が足りないからこそ必然性にありがたみを感じ、大切に食べてきたのですね。
ありがたくいただきました
「旧 表家」
旧尾口村東二口の旧家で、代々道場役を世襲してきた道場です。
玄関上の2階の妻側に半鐘がありますが、火事の時に鳴らす事があったそうです
「旧 長坂家」
入母屋造り平入り形式で 木造二階建です。
白峰本村より上流約6kmに位置する白峰集落から苛原地内(標高750m)に建てられていた出作り民家です。
出作り民家の多くは簡素な造りの建物ですが、長坂家は太い柱を使った大型の出作り民家です
「旧 小倉家」
小倉家は旧白峰村桑島にあった旧家で、建物全体が『土蔵造り』で火事に強い構造となっています。
( ↑ 土蔵造りの玄関口)
切妻造り妻入り形式の 木造二階建で、南加賀にみられる民家の代表的な間取りをもつ民家なのだそうです
この他に、まだまだ見所がたくさんあります
重要文化財にたくさん触れ、山村の生活や先人達から引き継がれてきた、
地域の自然と共生する知恵や技術を学ぶことができて、
大変勉強になり、充実した一日でした
ぜひ皆さんも伝統文化や自然の中で生きる先人たちの生活の一端に触れてみませんか
昔の家の造りを体感するのも見どころの一つで面白いですよ