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家づくりコラム

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平屋で広いリビングをつくるポイントとは。広さの目安、メリット・デメリット、間取り事例を解説

平屋の注文住宅を検討中の方のなかには、家族が集まって、快適に過ごせるリビングに魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。

本記事では、平屋の家づくりを多く手掛けてきたステーツが、暮らしやすいリビングを実現するための広さや間取りのポイントを紹介します。この記事を参考に、理想の平屋住宅のイメージを具体的に膨らませてみましょう。

平屋におけるリビングの広さの目安

リビングの快適さを考える際、まず注目したいのはその広さです。平屋のリビングは、どれくらいの広さが理想的なのでしょうか。以下で目安を紹介します。

最低限必要な広さは15帖

平屋のリビングには、最低でも15帖の広さが必要と言われています。

15帖のリビングは、テレビやソファセット、ダイニングテーブルなど、生活に必要な家具やインテリアを置いても窮屈さを感じることなく利用できる最低限の広さです。家族全員がリラックスできる、心地よい環境を整えるための一つの基準として、覚えておくと良いでしょう。

さらに、家具やインテリアの配置に工夫を加えると、15帖のスペースをより効率的に活用することが可能です。

例えば、家具やインテリアのサイズをできるだけコンパクトにしたり、動線を意識した配置を心掛けたりすることで、広々とした印象を保ちながら、快適なリビング空間をつくれます。

理想の広さは20帖以上

平屋のリビングの理想的な広さは、20帖以上です。

20帖以上の広さがあれば、大きなソファやダイニングテーブルを配置したり、家族や友人を招いて楽しい時間を過ごしたりする際にも、かなり余裕ができるでしょう。

また、自然光をたっぷり取り入れられる大きな窓を設置すれば、視覚的な広がりが増し、さらに開放的なリビングを実現できます。

ただし、広さだけではなく、空間の造り方にも注意を払うことも大切です。造り次第で、20帖が狭く見えて、18帖が広く見えることもあります。

例えば、同じ20帖でも、正方形に近い形状のリビングは開放感を感じやすいのに対し、細長く廊下のような形状では狭さを感じることがあります。

したがって、設計の際には視覚的な広がりを意識することがポイントです。また、面積が広くなると、掃除やメンテナンスの面積が増えるデメリットもあります。

家族全員が快適に過ごせるリビングにするためにも、広さと設計のバランスを考慮しましょう。

平屋のリビングをつくる際のポイント

平屋のリビングづくりでは、具体的にどのような点に注意したら良いのでしょうか。特に大切なポイントを紹介します。

ポイント①明るさ

平屋の間取りによっては、建物の中央部分に自然光が届きにくい場合があります。しかし、天窓や高窓を設置すると、この問題を解決可能です。

例えば天窓は、建物の最上階部分から直接光を取り込むため、日中の明るさを最大限に引き出す効果があります。

また、高窓は壁の高い位置に取り付けられるので、広範囲に光を取り込むことができます。目線よりも高い位置に窓が設置されるので、プライバシーを守りながら開放的な空間を演出できる点も魅力です。

ポイント②開放感

平屋は2階がない分、天井の高さに自由度があり、縦方向の空間を活かして広々とした印象を作り出せます。

例えば、吹き抜けを設けることで、実際の床面積以上に広く感じるリビングを実現できます。また、傾斜をつけた勾配天井を取り入れると、空間にさらなる広がりと心地よい開放感が生まれます。

ポイント③動線効率

平屋に快適なリビングをつくるためには、効率的な動線設計が欠かせません。動線とは、日々の生活や家事で移動するルートのことです。この動線がスムーズになれば、家の中での移動が楽になり、日常生活の利便性が大きく向上します。

例えば、リビングから水回りや各部屋へ直接アクセスできるように扉や廊下を配置すると、移動の無駄を減らし、生活動線をシンプルにすることが可能です。

ポイント④収納

収納が不足すると、物が散乱してリビング全体が狭く感じられます。設計の段階から収納の必要性についてしっかりと考えて、清潔感のある、広々とした印象のリビングをつくりましょう。

例えば、リビングの一角にクローゼットや収納棚を設ければ、日常的に使う物を簡単にしまうことができ、使い勝手も向上します。

さらに、高い天井を活かしてロフトを設置するのも効果的です。ロフトは、収納スペースとしてだけでなく、家族全員が楽しめる多目的な空間としても活用できます。

ポイント⑤家具配置

家具のサイズや配置を考えずに間取りを決めると、広く見えるはずのリビングが窮屈に感じてしまうことがあります。その多くは、部屋の大きさと家具のサイズのバランスが取れていないことが原因です。

例えば、家族4人が利用する16帖のLDKで、大きめのソファやテーブルを配置すると、動線が狭くなり、窮屈な印象になります。

これを防ぐためには、家具の購入や配置を初期段階から考えることが大切です。家具や収納に必要なサイズを明確にし、それらを実際の間取り図に落とし込んで確認しましょう。

平屋のリビングを広くするメリット

平屋のリビングを広くすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。主な4つのメリットを解説します。

開放感があり明るく感じられる

広々としたリビングに自然光をたっぷり取り入れると、日中は照明に頼らなくても、十分な明るさを確保できます。

大きな窓やガラスドアを設置すると、外の景色を楽しみながら、より開放的で心地よい空間づくりが可能です。

生活動線がスムーズになり、より移動がしやすい

シンプルで効率的な動線設計ができれば、家事や部屋の移動が楽になるだけでなく、家族みんなが快適に過ごせる住まいづくりが実現します。

例えば、障害物が少ないリビングは、子供や高齢者のいる家庭にとって、安全性が高く、転倒や衝突のリスクを軽減できるでしょう。

また、リビングを中心に各部屋を配置すれば、リビングを通して家全体を行き来できるようになり、室内の移動がさらに快適に。家事のストレスも軽減され、生活全体の利便性が向上します。

家族全員がリビングにいても適度な距離感で過ごせる

広いリビングがあれば、家族それぞれが自分のスペースを確保しつつ、快適に作業や勉強ができる環境を整えることが可能です。

家族の気配を感じながらも、集中して仕事や学習に取り組めます。

家族構成・生活スタイルの変化に対応しやすい

平屋のリビングを広く設けると、家族構成や生活スタイルの変化に柔軟に対応できる点がメリットです。

例えば、同居する家族が増えたり、子供が成長して生活の中心が変化したりする場合でも、広いリビングであればスペースの使い方の工夫次第で、快適さを保てます。

平屋のリビングを広くするデメリット

平屋のリビングを広く確保することには、メリットだけでなく、デメリットもあります。主な3つのデメリットを解説します。

他の居住スペースが狭くなる

平屋の家づくりで、広いリビングと十分な居住スペースを同時に確保するには、広い敷地が必要です。しかし、敷地面積を増やすと、土地の価格と建物面積による価格、トータルで高くなるので、予算にも影響があるかもしれません。

また、予算内で広いリビングを実現しようとすれば、結果的に寝室や子供部屋、収納スペース、和室など、他のスペースが狭くなり、暮らしにくさを感じることもあります。

したがって、平屋で広いリビングを作るには、予算と間取りのバランスを考えることが重要です。

冷暖房効率が下がる

リビングが広いと、空気が循環しにくくなることがあります。特に天井が高い場合には暖気が上部に溜まって、足元が冷えやすくなるため要注意です。

ただし、このデメリットは工夫次第で改善可能です。

例えば、天井ファンを活用して空気を循環させることで、冷暖房効率を向上できます。さらに、窓や壁の断熱性を高めると、外気の影響を最小限に抑えることが可能です。

掃除・片付けの手間がかかる

広い空間は掃除する面積が大きくなるので、掃除機をかけたり床を拭いたりする作業に時間がかかりがちです。

また、家具が増えると、その周りや下を掃除する手間も増えてしまいます。日常の掃除を効率よく行うには、家具選びやレイアウトの工夫が必要です。

さらに、広いリビングでは整理整頓を怠ると物が散らかりやすくなるので、片付けの手間がかかる場合があります。

このような状況を防ぐには、脚が高く掃除機が入りやすい家具を選ぶと良いでしょう。また、収納付きの家具を活用すれば、物を一箇所にまとめて整理しやすくなり、片付けの負担を軽減できます。

平屋リビングの施工事例と間取り

ここからはステーツの平屋リビングの事例と間取りを紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてください。

事例01:見えないスペースを有効活用した、広々空間

家族構成:夫婦+子供2人
延床面積(坪数):28.39坪

こちらは、22帖の広々としたリビングを中心に、帖数以上の開放感を実現した事例です。

洗面空間の天井にも視線が抜ける設計が施されており、リビング全体がより広く感じられる工夫がされています。

また、通路を兼ねたテレビ裏の収納スペースや、リビングと繋がりつつも隠れている洗面スペースが特徴的。家族が集まりやすく、機能性とデザイン性を両立した住まいとなっています。

事例02:勾配天井が叶える、光と広がりのあるリビング

家族構成:夫婦+子供2人
延床面積(坪数):25.75坪

こちらはコンパクトな家ながら、リビング上を勾配天井にすることで、開放感と自然光を取り入れる工夫が施されている事例です。

キッチン裏の通路天井も視線が抜ける設計となっており、家全体がより広々とした印象に。空間を有効活用しながらも、家族が快適に過ごせるようにデザインされた住まいです。

事例03:勾配天井とロフトがもたらす、くつろぎと開放感

夫婦+子供2人
延床面積(坪数):30.04坪

こちらは、勾配天井とロフトを設置した事例。モダンでおしゃれな雰囲気があり、開放的なLDKとなっています。

ダイニングの天井は梁を見せた高天井のデザイン。その他にも、空間全体にゆとりを感じられる工夫が随所に施されています。

ロフトには小さなソファを置き、読書やお昼寝を楽しめるくつろぎのスペースとして活用可能。家族それぞれが、心地よい時間を過ごせる空間となっています。

まとめ

平屋のリビングを広くすると、明るさや開放感、効率的な動線を確保できる点がメリットです。家族が集い、適度な距離感を保ちながら、リラックスできる空間も生まれます。

「家族がもっと心地よく暮らせる平屋にしたい」とお考えの方は、平屋づくりの実績が豊富なステーツにご相談ください。

ステーツでは最新の知識と豊富な経験を活かし、お客様の理想を形にするサポートをいたします。まずはカタログをご請求いただき、理想に合ったプランをチェックしてみてください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
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